[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「香港グロリアスデイズが妙味」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「香港グロリアスデイズが妙味」

2013/05/30

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「香港グロリアスデイズが妙味」

 枠連と単複のみの発売で当たりやすかった昔は、払い戻しに行ってはそれを次のレースにつぎ込むという形で、気がつけばかなりの金額を馬券に張り込んでいたものだった。だから、小遣いを1万円持って競馬場へ行ったとして、1日で使った金額を合計すると10万円以上になっていることも珍しくなかったわけで、そういう意味での充実感も楽しめていた。

 今は3連単が最も人気の高い馬券。当たれば大きいのでそのまま店じまいにする人が増え、めったに当たらないので資金が回転しない。PATの依存率が桁違いに高まったので単純な比較はできないが、総売上÷入場人員、つまり1人当たりの購入金額は、ずいぶんと減ってしまったという実感がある。

 そんな時代に、3年間に28億7000万円分の馬券を買って30億円超の配当を得たサラリーマンが実在したというのはすばらしいことだと思うのだが、これをなんと、利益分の1億4000万円ではなく、配当金の30億円に納税の義務があるとした税務署の言い分にはビックリ。

 先日出た大阪地裁の判決では、外れ馬券を経費として認める常識的な判断が出て、これにはJRAもホッとしたことだと思う。PATのやり取りを提出させられ、そのうえ大事な顧客を警察に引き渡す役目まで背負わされるのはかなわないはずだから。今後は、宝くじと同じく、馬券の配当は非課税という法整備を急いでもらうしかない。

 さて安田記念。グランプリボスに内田博が乗り、ヴィルシーナにはウィリアムズ。ともに逆の組み合わせでGI勝ちがあるのになぜ? と思ってしまうが、これがエージェント制ゆえのおもしろいところなのだろう。しかし、ともにピンと来る組み合わせではない。

 武豊のサダムパテックも、前哨戦があまりにも負けすぎ。強かったカレンブラックヒルも、強かったが過去形になりつつある。

 非常に難解な一戦だが、昨年人気になって惨敗した香港のグロリアスデイズに穴の妙味を感じる。ダグラス・ホワイト騎手は今年も絶好調で、格付けで言えばルメールやM・デムーロと同じぐらいのスゴ腕。昨年のように人気にならないなら、買うのは今でしょ!

 日本勢なら、ショウナンマイティに妙味。大阪杯でオルフェーヴルを差すかという脚を見せているわけだし、折り合いが楽なマイルも大丈夫。