“失墜”イチローが浴びせられたジーターからのゲイ罵倒事件(1)もはや特別な選手ではない ツイート 2013/06/05 結果を出し続けることによって周囲の雑音をシャットアウトしてきた孤高の天才バッターがピンストライプのユニホームで精彩を欠いている。厳しい地元メディアから痛烈批判を受けるだけならまだしも、なんとチームメイトからも陰口を叩かれる始末なのである。 5月18日(日本時間19日)、ブルージェイズ戦を前に、ヤンキース・イチロー(39)の欠場を巡って、ジラルディ監督(48)とニューヨーク(以下NY)のメディアに不穏な空気が流れた。 米国人記者が、 「ただの休養なのか!?」 「イチローのスイングに不安があるからではないのか?」 とやつぎばやに問うと、監督は、 「ただの休養だ!」 と語気を強めて怒りの表情を見せたのである。 イチローの扱いに関して、ここまで指揮官がナーバスになり、報道陣とピリピリするのも無理はない。 イチローは前々日にヒットを打つまで5試合連続無安打という状況で、地元メディアからは「イチロー不要論」が噴出。希代のヒットメーカーが打率2割4分1厘(5月24日現在、以下同)と低空飛行を続けているのである。 現地ジャーナリストが解説する。 「シアトル時代からイチローはスロースターターだった。この時期に多少、打撃が全開になっていなくても、シアトルであれば騒がれもしませんでしたよ。しかし、NYではそれが許されません。NYでは、チームの勝利だけが価値観として求められるんです。ジラルディ監督に直球の質問をぶつけて怒らせたNYポスト紙のベテラン記者を急先鋒に、GMやオーナーに影響を与えるほど厳しい姿勢で、ヤンキースにとってのマイナス要素は追及されます」 天下のイチローといえど、今や特別な選手ではないし、まして不動のレギュラーでもない。結果が出なければ叩かれるのは当然なのだ。 そして、そんな立場に置かれていることは、他球団が提示した高額年俸よりも、「野球人としての憧れ」を優先してヤンキースと契約したイチロー自身が百も承知だろう。 「シアトルでは、日本のメディアに対して一部の子飼い記者にしか対応しないのはもちろんのこと、地元メディアに対しても背を向けて取材を受けることすらあった。ロッカールームに引き揚げるとデーンとふてぶてしい態度で対応するため地元メディアから『ヨコヅナ』と揶揄されていたほどです。ところがNYでは、伝統球団の方針もあって、少なくとも地元メディアに対しては丁寧に対応しています」(メジャー関係者) そんな中で成績も上がってこない。外野手は4人がローテでスタメン起用される状況だが、イチローは「ベンチ要員化」すら現実味を帯び、あと81本に迫った日米通算4000本安打も今季中の達成に黄信号がともり始めた。それでもイチローは現状を甘んじて受け入れ、NYに来てからは不精ひげすら生やさないほど、自己主張を抑えているのである。 ところが、たとえNYでもイチローがスタイルを変えないこだわりがプレー以外にもう1つあった。そして、それが思わぬ波紋を広げ、チームメイトから煙たがられる事態まで招いているという──。 タグ: イチロー,マリナーズ,ヤンキース,松井秀喜,週刊アサヒ芸能 2013年 6/6号 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [宮城県] [奈良県] [山梨県] [韓国] [岩手県] [鹿児島県] [長野県] [宮城県] [宮城県] [沖縄県]
結果を出し続けることによって周囲の雑音をシャットアウトしてきた孤高の天才バッターがピンストライプのユニホームで精彩を欠いている。厳しい地元メディアから痛烈批判を受けるだけならまだしも、なんとチームメイトからも陰口を叩かれる始末なのである。
5月18日(日本時間19日)、ブルージェイズ戦を前に、ヤンキース・イチロー(39)の欠場を巡って、ジラルディ監督(48)とニューヨーク(以下NY)のメディアに不穏な空気が流れた。
米国人記者が、
「ただの休養なのか!?」
「イチローのスイングに不安があるからではないのか?」
とやつぎばやに問うと、監督は、
「ただの休養だ!」
と語気を強めて怒りの表情を見せたのである。
イチローの扱いに関して、ここまで指揮官がナーバスになり、報道陣とピリピリするのも無理はない。
イチローは前々日にヒットを打つまで5試合連続無安打という状況で、地元メディアからは「イチロー不要論」が噴出。希代のヒットメーカーが打率2割4分1厘(5月24日現在、以下同)と低空飛行を続けているのである。
現地ジャーナリストが解説する。
「シアトル時代からイチローはスロースターターだった。この時期に多少、打撃が全開になっていなくても、シアトルであれば騒がれもしませんでしたよ。しかし、NYではそれが許されません。NYでは、チームの勝利だけが価値観として求められるんです。ジラルディ監督に直球の質問をぶつけて怒らせたNYポスト紙のベテラン記者を急先鋒に、GMやオーナーに影響を与えるほど厳しい姿勢で、ヤンキースにとってのマイナス要素は追及されます」
天下のイチローといえど、今や特別な選手ではないし、まして不動のレギュラーでもない。結果が出なければ叩かれるのは当然なのだ。
そして、そんな立場に置かれていることは、他球団が提示した高額年俸よりも、「野球人としての憧れ」を優先してヤンキースと契約したイチロー自身が百も承知だろう。
「シアトルでは、日本のメディアに対して一部の子飼い記者にしか対応しないのはもちろんのこと、地元メディアに対しても背を向けて取材を受けることすらあった。ロッカールームに引き揚げるとデーンとふてぶてしい態度で対応するため地元メディアから『ヨコヅナ』と揶揄されていたほどです。ところがNYでは、伝統球団の方針もあって、少なくとも地元メディアに対しては丁寧に対応しています」(メジャー関係者)
そんな中で成績も上がってこない。外野手は4人がローテでスタメン起用される状況だが、イチローは「ベンチ要員化」すら現実味を帯び、あと81本に迫った日米通算4000本安打も今季中の達成に黄信号がともり始めた。それでもイチローは現状を甘んじて受け入れ、NYに来てからは不精ひげすら生やさないほど、自己主張を抑えているのである。
ところが、たとえNYでもイチローがスタイルを変えないこだわりがプレー以外にもう1つあった。そして、それが思わぬ波紋を広げ、チームメイトから煙たがられる事態まで招いているという──。