[水戸正晴の競馬予想ブログ]サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「ファイナルフォームもチャンス」

[水戸正晴の競馬予想ブログ]サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「ファイナルフォームもチャンス」

2013/06/06

[水戸正晴の競馬予想ブログ]サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「ファイナルフォームもチャンス」

 春のGIシリーズも残すところ宝塚記念のみとなり、GI戦は一休み。東の「エプソムC」は比較的堅い傾向だが、西の「マーメイドS」は波乱含みのハンデ戦。今週と来週で春グランプリの軍資金を稼いでおきたいところだ。

 過去10年で1番人気は4勝、2着2回。1~5番人気が9回勝利しており、万馬券は馬単では2回、馬連では出ていない。比較的堅い本命サイドのレースと言っていいだろう。

 ならば穴党の出番はないのか。しかし今回の顔ぶれを見ると印をつけたくなる馬は多く、有力どころの力に大きな開きはなさそう。展開のアヤなどで人気勢が崩れるというケースもありそうで、穴党としては、ひと波乱ありと期待したい。

 狙ってみたいのはリルダヴァルだ。断言はできないが、5番人気以下ではないだろうか。昨年の覇者トーセンレーヴをはじめ、アドマイヤタイシ、サトノアポロ、安田記念にも登録のあったクラレント、ファイナルフォームなどが有力どころであり、恐らくこれらを上回る人気にはなるまい。

 そこがつけめになる。6歳馬だが、オクテなのだろうか。ここにきての充実ぶりが目立つのだ。

 前走の都大路Sを勝ったが、2着馬との差は4分の3馬身。それでも余裕があった。今期はこれで4-6-1着で、負けた際でも差はそうなかった。昨秋から500キロの体重を保っており、その数字からたくましくなったことが察せられる。

 その間、大きく負けたのは、朝日CCの15着。しかし、これは出遅れが響いたもので、着順こそ悪かったが、勝ち馬との差は2馬身半だった。こうしたことから踏んで、十分に争覇圏内にあると見ていいはずだ。

 前走後はここ目標に順調そのもの。1週前の追い切りは軽快かつリズミカルだった。であるなら、大きく狙ってみたい。

 息の長い末脚は確かで、直線の長い東京コースはピッタリ。1800メートルの距離は最も得意としているところだ。さらに言えば、この梅雨時。東京開催は終盤戦に入っており、ただでさえ馬場(芝)は傷んでいる。そこにひと雨降れば道悪は避けられない。リルダヴァルは実績(重、不良馬場で2戦2勝)が示すとおり雨は歓迎。走れる条件は大いにそろっているのだ。

 血統(母系)が、またいい。母は米国のGIII勝ち馬。祖母がウインドインハーヘアとくれば、怪物ディープインパクト(GI7勝)は叔父。これまで重賞勝ちがなかったのは不思議なくらいである。晴雨にかかわらず中心視したい。

 連下は当然、前述した有力、人気どころということになるが、中でも逆転候補として強調したいのはファイナルフォームだ。前走は9着と敗れたが、4カ月ぶりの放牧明け。出遅れもあってやむをえなかった。それでも勝ち馬とはコンマ5秒差。力があればこそで、一度使われた今回はチャンスありと見るべきだ。

 デビューが3歳になってからの3月半ば。それでいて7月初めのラジオNIKKEI賞を勝った。その後は休み明けの富士Sで僅差2着。続くGIマイルCSでは3番人気に支持されたほど(直線での大きな不利で12着)。使われた今回は期待できるというものだ。

 マーメイドSは、よく荒れるレースで知られる牝馬同士のハンデ戦。人気どおりに収まるまい。

 狙ってみたいのは、チェリーメドゥーサだ。準オープン馬だが、昨年の秋華賞で逃げまくって見せ場を作ったほど。秘めた能力は高い。休み明けの前走を使われ大幅な良化ぶりを見せている。相手の出方しだいで、どんな競馬もできるタイプ。軽ハンデ(51~52キロ)がモノを言うはずだ。