武豊&キズナVSオルフェーヴル「凱旋門賞」全角度予想(3)英ブックメーカーが「予言」 ツイート 2013/06/14 オルフェーヴルにも1つ不安点があった。前出の秋山氏が指摘する。「昨年の帯同馬アヴェンティーノの引退です。一緒に調教したり、競馬場でもゲートまで一緒に行き、レースでもサポート役として使ったのは(日本馬では)オルフェーヴルが最初じゃないでしょうか。帯同馬はいろいろな役を担いますが、1人旅より友達がいたほうが安心するのは馬も同じかと思います」 気性の激しいオルフェーヴルには欠かせない存在を失ったのだ。 はたしてフランスで激走するのはキズナかオルフェーヴルか。ここにこんなデータがある。前出・秋山氏が解説する。「凱旋門賞は3歳、4歳馬が強いレースですが、今年の4歳は劣勢です。昨年の仏2冠馬で、この世代最強のキャメロットにしても昨年、オルフェーヴルに負けていますからね」 オルフェーヴルなど古馬の59.5キロに対し、キズナのような3歳牡馬は3.5キロ減の56キロ、牝馬はさらに1.5キロ減の54.5キロで出走できる。ここ10年を見ても、3歳馬が8勝している(うち牡馬6勝)現実があるのだ。キズナの佐々木師が「日本馬が勝てるとしたら3歳しかないと思う」と話しているのもうなずける。 秋山氏が続ける。「3歳NO1の呼び声の高い馬がドンアプローチ。英2000ギニー馬で、7戦全勝(5月31日現在)。マイルまでなら最強の存在です。ただ、距離不安がささやかれており、ダービーの結果が重要だと見られています。現時点で英ブックメーカーの凱旋門賞オッズ(5月31日現在)を見ると、9倍で2番人気です」 1番人気はリベンジに燃えるオルフェーヴルで、5倍。昨年の覇者ソレミアがターフを去り、地元の名手クリストフ・スミヨンとのコンビが決定しているだけに、当然とも言える。 3番人気には4歳世代王者のキャメロットを撃破している5歳馬アルカジームと並び、昨年のジャパンカップでオルフェーヴルを下した牝馬3冠のジェンティルドンナが14倍で続く。キズナはまだブックメーカーには登場していない(5月31日現在)が、まさに最強の布陣で挑む凱旋門賞となる。昨年暮れには、ブックメーカーが「今度の凱旋門賞は日本の調教馬が勝つ」という賭けを6倍で提示するほど、世界からも注目を集めているのだ。 前出・亀和田氏は言う。「まずは宝塚記念(6月23日)ですよね。天皇賞・春で明暗を分けたフェノーメノとゴールドシップを交え、オルフェーヴルとジェンティルドンナがどんなレースをするのか。その先の凱旋門賞ではキズナが加わり、武VSスミヨン、前田兄弟(兄・幸治氏が生産者ノースヒルズの代表、弟・晋二氏がキズナのオーナー)VS社台(オルフェーヴル生産者)という構図も見えてくる。興味の尽きないドラマが待っていますね」 今年こそ日本馬が世界を制する、と声を大にして言いたい。 タグ: キャメロット,ゴールドシップ,フェノーメノ,凱旋門賞,武豊騎手,週刊アサヒ芸能 2013年 6/13号 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [石川県] [三重県] [愛媛県] [香川県] [滋賀県] [韓国] [青森県] [宮城県] [新潟県] [茨城県]
オルフェーヴルにも1つ不安点があった。前出の秋山氏が指摘する。
「昨年の帯同馬アヴェンティーノの引退です。一緒に調教したり、競馬場でもゲートまで一緒に行き、レースでもサポート役として使ったのは(日本馬では)オルフェーヴルが最初じゃないでしょうか。帯同馬はいろいろな役を担いますが、1人旅より友達がいたほうが安心するのは馬も同じかと思います」
気性の激しいオルフェーヴルには欠かせない存在を失ったのだ。
はたしてフランスで激走するのはキズナかオルフェーヴルか。ここにこんなデータがある。前出・秋山氏が解説する。
「凱旋門賞は3歳、4歳馬が強いレースですが、今年の4歳は劣勢です。昨年の仏2冠馬で、この世代最強のキャメロットにしても昨年、オルフェーヴルに負けていますからね」
オルフェーヴルなど古馬の59.5キロに対し、キズナのような3歳牡馬は3.5キロ減の56キロ、牝馬はさらに1.5キロ減の54.5キロで出走できる。ここ10年を見ても、3歳馬が8勝している(うち牡馬6勝)現実があるのだ。キズナの佐々木師が「日本馬が勝てるとしたら3歳しかないと思う」と話しているのもうなずける。
秋山氏が続ける。
「3歳NO1の呼び声の高い馬がドンアプローチ。英2000ギニー馬で、7戦全勝(5月31日現在)。マイルまでなら最強の存在です。ただ、距離不安がささやかれており、ダービーの結果が重要だと見られています。現時点で英ブックメーカーの凱旋門賞オッズ(5月31日現在)を見ると、9倍で2番人気です」
1番人気はリベンジに燃えるオルフェーヴルで、5倍。昨年の覇者ソレミアがターフを去り、地元の名手クリストフ・スミヨンとのコンビが決定しているだけに、当然とも言える。
3番人気には4歳世代王者のキャメロットを撃破している5歳馬アルカジームと並び、昨年のジャパンカップでオルフェーヴルを下した牝馬3冠のジェンティルドンナが14倍で続く。キズナはまだブックメーカーには登場していない(5月31日現在)が、まさに最強の布陣で挑む凱旋門賞となる。昨年暮れには、ブックメーカーが「今度の凱旋門賞は日本の調教馬が勝つ」という賭けを6倍で提示するほど、世界からも注目を集めているのだ。
前出・亀和田氏は言う。
「まずは宝塚記念(6月23日)ですよね。天皇賞・春で明暗を分けたフェノーメノとゴールドシップを交え、オルフェーヴルとジェンティルドンナがどんなレースをするのか。その先の凱旋門賞ではキズナが加わり、武VSスミヨン、前田兄弟(兄・幸治氏が生産者ノースヒルズの代表、弟・晋二氏がキズナのオーナー)VS社台(オルフェーヴル生産者)という構図も見えてくる。興味の尽きないドラマが待っていますね」
今年こそ日本馬が世界を制する、と声を大にして言いたい。