有村昆「巨乳映画の名シーンを語る」(1)

有村昆「巨乳映画の名シーンを語る」(1)

2013/06/18

有村昆「巨乳映画の名シーンを語る」(1)

 男たちは身も心も〈豊満な乳房〉に捕食される生き物である。人類の存続のためにも、目が釘づけになった「進撃の巨乳」との遭遇エピソードを語り継いでおきたい。テレビから、スクリーンから、グラビアから押し寄せた“ディープなインパクト”を味わえ!

「青春時代のあの衝撃は忘れない」(会社員・27歳)。アサ芸名物1000人アンケートの結果、「衝撃の巨乳映画」ナンバーワンは、“極妻”のかたせ梨乃(56)の初脱ぎシーンが輝いた。映画コメンテーターの有村昆氏が数々の名シーンを解説し、自身の思いを打ち明ける。

 当時、29歳だったかたせが、水泳で鍛え上げた極上ボディを初公開した作品こそ、「極道の妻たち」(86年/東映)シリーズの記念すべき1作目だった。

 冒頭のコメント以外にも〈元祖スライム乳に圧倒された〉(公務員・53歳)、〈世良公則がむしゃぶりつくラストシーンは強烈!〉(自営業・60歳)など、推定92センチのFカップは絶賛の嵐だ。その初脱ぎシーンは世良が背中の3匹の竜を見せると、処女役のかたせがおののき、世良が「婚約指輪か‥‥。なんぼのもんじゃい!」と襲いかかる。

 有村氏が話す。

「いきなり、純白のワンピースをビリビリッと引き裂かれると、ドバーンとおっぱいでしたからね(笑)。気持ちのいいほどの脱ぎっぷりで、見ているほうが『うわッ、デカッ!』と圧倒されましたよ。それと、世良さんのラストシーンも忘れられない。死に際にもかかわらず、梨乃さんの左の乳首を吸い続けるなんて、男のサガを感じましたね」

 そう話す有村氏が「衝撃度ナンバーワン」と推すのが、第2位「忠臣蔵外伝 四谷怪談」(94年/松竹)の高岡早紀(40)だ。

「日本アカデミー賞最優秀女優賞に輝いた作品でしたが、江戸時代の風俗店で佐藤浩市さんと出会うシーンは、思わず『うわ~』と声を漏らしてしまうほど遊女役がピッタリで、脱ぎっぷりも梨乃さんのように豪快で気持ちよかった。深作監督の『どや!』という思いが伝わってきましたね」

 読者からも〈細めのラインでいながら、あの巨乳。まるでハリウッド美女だ〉(銀行員・44歳)という声もあったように、洋画に詳しい有村氏は「日本のモニカ・ベルッチ」と形容して、こう絶賛する。

「モニカの代表作は00年の『マレーナ』なんですけど、映画好きの関根勤さんと、おっぱいトークをすると『モニカはイタリアの宝石だね』と言って意見が一致するんです。あの形といい、サイズといい、高岡さんのおっぱいはまさに『モニカ型』で世界基準。最高ランクです」

 日本人離れした裸体といえば、巨匠ヘルムート・ニュートン撮影のヘアヌード写真集「罪」(93年)で話題を呼んだ石田えり(52)も忘れられない。

〈昔を思い出させてくれる。感動した〉(会社員・49歳)との意見もあり、「遠雷」(80年/ATG)が堂々の3位。高度成長期、都市近郊でビニールハウスを守る若い男女の物語だ。

「青春の叫びが伝わってくる映画ですよね。ビニールハウスの中のエッチシーンにしても、まだ熟してない青いトマトが背景に映り、若者の青くささとかぶるなど、秀逸な作品です。もちろん、当時21歳だった石田さんの脱ぎっぷりもみごとです。白い下着姿のまま、ホースで水を浴びせられ、すでに完熟っぽい巨乳を永島敏行さんがじっくりと揉むシーンはスゴイ!」