疾風！ボートレース「得意水面で一変！市村沙樹が穴の主役だ」

　千葉のB1級・市村沙樹は、最近3年間に地元多摩川で計103走して1着11本、2着11本の航跡を残した。勝率3.92。2連対率21.4％。お世辞にも立派とは言えない成績だが、それぞれ選手には水面の相性があり、市村の場合も舞台を江戸川に移すと、ガラリと様相が一変する。

　この3年間に彼女は、天下の難水面と呼ばれる江戸川を27走して、1着をなんと9本も獲った。静水面の多摩川で103走して11勝しかできなかった選手が、難水面の江戸川で27走して9勝である。2着が3本あり、勝率6.11。2連対率は44.4％の高率。とてもB1級とは思えない快進撃を見せてきた。

　だがこうした事情を知るファンは少なく、彼女が活躍すれば高配当がめじろ押し。例えば昨年12月16日第10R、4コースから強攻一発、鮮やかに木村沙友希らをまくったレースは3連単1万230円の穴。21日優勝戦、大外6コースから西村めぐみらをまくり差し、一気にVゴールを駆け抜けたレースも3連単1万8110円の波乱を呼んだ。

　6月19日（水）～24日（月）の「江戸川オール女子戦」は大瀧明日香、長嶋万記、三浦永理らメンバーの層は厚いが、江戸川なら市村。真っ向勝負を決めて必ず高配当の主役に躍り出るだろう。

　なお、市村の次走は7月4日～9日の「大村MB誕生祭」となっている。

◆ボートレース評論家・水上 周