娘には夫婦の営みをみられたくなかった(2)“家庭内セックス期”は要注意

娘には夫婦の営みをみられたくなかった(2)“家庭内セックス期”は要注意

2013/06/26

娘には夫婦の営みをみられたくなかった(2)“家庭内セックス期”は要注意

 夫婦の問題を取材してきたライターの野原広子氏は言う。

「一般的に、下の子供が小学校に入学するまでが、日常的に自宅内で夫婦のセックスが行われる“家庭内セックス期”で、娘に目撃されやすい。それ以降は子育てが優先され、教育費などお金の話でセックスどころではなくなり、回数自体減ることが多い。それに、夫もぼちぼちこのあたりから浮気を始めて、家庭でのセックスが激減するのです」

 このパターンに当てはめると、身に覚えのある読者諸氏は1人2人ではあるまい。

 一年の3分の1は出張で家を空けることが多いという大手ゼネコンに勤務するK氏(45)。

「出張前には、いつも少し早めに帰り、ゆっくり風呂を浴び、妻の作る食事を堪能したあとは、仲むつまじく夫婦の寝室に消えるのが我が家のならわし」

 この日も明朝からの博多出張に備えて早く帰宅したK氏は、いつもどおりにしばしの別れとなる妻との交歓に及んでいた。

「たっぷり妻に愛撫を施したあと、まずは正常位から、そして妻をベッドの上でよつんばいにしてバックから抜き差ししていた。そこに階段をトトトンと降りてくる足音がして、寝室の戸口には誰かがたたずむ気配を感じました。一瞬、中学生の娘かなとも考えがよぎったんですが、部屋に入ってくる様子もないし、妻も気づいていなかった。それに、あと少しで妻を絶頂へ導けるという最終局面だったので、そのまま最後まで続行しました」

 何とか事なきを得て、妻を頂上までたどりつかせたはずのK氏だったが、問題はそのあとだった。

「いつも高校生の息子にはそれとなく『勝手に部屋に入るな』と厳命していますが、まだ中学生の妹には、そのへんがはっきり伝わっていなかったのが問題でした。妻からは、どうして教えてくれなかったのかと、きつく攻めたてられまして、それ以来、我が家では出張前のお楽しみは封印となってしまいました。あの時、娘が気づいたかどうかは今でも聞けません」

 父親にとって娘の健やかな成長が何よりの望みではあるが、思春期の娘にとって父親はどう映っているのだろうか。

 前出の峰氏が言う。

「セックスへの関心が高まり始めたのは、小学校高学年で性教育を受けてからでした。その頃、仲間内では家にあるエロ本とかを持ち出してみんなで見るのがはやっていました。私も父のタンスにあった裏ビデオを発見し、学校の視聴覚室で鑑賞会をしたことがあります。高校の友達のお父さんが女子高生ビデオの収集マニアとわかった時はさすがに引きましたね。熟女モノならまだしも、自分の娘と同い年の女の子に父親が欲情しているのは生々しすぎて‥‥。それ以降は友達の家にも遊びに行けませんでした」

 思春期ともなると、テレビや携帯電話など、就寝時間も遅くなり、生活パターンも変化してくる。ましてや性への関心が高まる時期だけに、夫婦生活にも細心の注意が必要と言えよう。