あまちゃん、東京編に間に合う超早送り解説

　08年の夏、高校2年生の天野アキ（能年玲奈）は母・春子（小泉今日子）と岩手県の北三陸市の故郷へ戻ってくる。

　東京では地味で暗くて向上心もないアキだが、祖母・夏（宮本信子）との出会いから女子高生海女として活動することになり、ベテラン海女たちとの交流の中でしだいに心を開いていく。

　そんな中、アキはローカル線「北三陸鉄道」の車内で出会った同級生の美少女・足立ユイ（橋本愛）と親友になる。アイドルになることを夢みるユイは「ミス北鉄」に選ばれ、一方のアキも「なまりすぎる海女」としてネットを通じて人気が爆発する。ついに、2人はご当地アイドルユニット「潮騒のメモリーズ」を結成する。

　その一方、24年前にアイドルになるために家出した過去を持つ春子は、娘がアイドルになることに過剰なまでに反対する。しかし、慢性的な乗客不足のため廃線の危機にある「北鉄」の赤字を回復するにはアキとユイの集客力こそ必要だとする駅長・大吉（杉本哲太）らに泣きつかれ、期間限定での活動をしぶしぶながら許可することになる。

　アキは高校の先輩と淡い初恋を経験しながら、開通25周年を記念した北鉄のお座敷列車、漁協を「海女カフェ」に改築、海女さん音楽フェスなど次々に町おこしイベントを実現させ、地元の活性化に大きく貢献する。

　そんな中、ひょんなことから大女優・鈴鹿ひろ美（薬師丸ひろ子）が主演する映画「潮騒のメモリー」のビデオを見たアキは感動のあまり、自分も東京へ出てアイドルになる決心を固める。それ以前から2人の活躍をひそかに偵察していた大手芸能プロのスカウトマン・水口（松田龍平）が2人をスカウト。周囲の反対の声も祖母・夏が抑え、2人で上京するはずだった。ところが、ユイの父が倒れ、アキだけが東京へ。

　上京先の上野でアキは人気アイドルグループ「アメ横女学園芸能コース」の下部組織である47都道府県の地元アイドルグループ「GMT47」に所属するのだが、実はその社長こそが、かつて春子が師事した大物プロデューサー（古田新太）だったのだ。しかも、“奈落”と称される下積みアイドルの世界は想像以上に過酷な現実が待ち構えており‥‥、はたしてアキは無事アイドルとなって故郷に錦を飾ることができるのか？そして、故郷の海女クラブの面々は‥‥、北鉄の存続は‥‥。続きはドラマで！