[水戸正晴の競馬予想ブログ]サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「矢作厩舎の“親子丼”もある」 ツイート 2013/07/11 今週の重賞は1鞍のみ。「函館記念」は、3連単で10万円以上の配当が過去5年で3回も飛び出しているように、荒れるレースとして知られている。また、高齢馬や内枠の馬の活躍も目立つレース。ここは穴狙いが正解か。 馬単で5回の万馬券。これが過去10年の函館記念の結果だ。よく荒れることで知られるレースであるが、だからといって闇雲に人気薄の馬ばかりに目がいってしまってはいけない。1、2番人気馬の優勝は4回、2着は5回ある。これも過去10年の結果だ。 ハンデは54~56キロが最も連対しており、やはりそれなりに実績ある馬は軽く見られない。 おもしろいのは高齢馬の頑張りが目立つことだ。一昨年の1~3着馬は8歳、10歳、8歳。昨年のそれは7歳、8歳、6歳。涼しい気候ゆえ調整しやすいからだろうか。今回はイケドラゴン、ネヴァブションということだが、さて‥‥。 顔ぶれを見てみよう。前哨戦の巴賞1、2着エアソミュールにサトノギャラントは、ともに生きのよい4歳馬。鳴尾記念を勝って意気上がるトウケイヘイロー、休み明けをひと叩きされたアンコイルドも4歳馬だ。で、これらとトウカイパラダイス、メイショウウズシオ、そしてGI馬レインボーダリアが人気を分け合うことになるのだろう。 この有力どころは調子のよしあしはむろんのこと、ハンデを吟味したうえで順位をつけたいが、大穴になった際は、2着に人気薄の馬が食い込んでいる。そのいずれもが52~53キロのハンデだった。 今回のメンバーで同じようなハンデを背負いそうな馬がいる。モズが、それだ。当方としては、この馬をダークホースと見てイチオシしたい。 ひょっとすると見込まれてハンデは54キロかもしれないが、実績からすれば53キロが妥当だろう。とにかく一発ムードが漂っている1頭である。オープン入りして【14】【12】【6】着と成績は尻上がりだが、内容的には、ほめられたものではなく、高い評価は与えられていない。 しかし、軽視は断じて禁物だ。デビュー戦をモノにして、続く札幌2歳Sで2着。クラシックでも、と期待された逸材だからだ。その後は脚部難や蹄の不安で低迷。すっかり忘れ去られた存在になった感がある。それでもブリンカー装着の効果からか、覇気が出てきたのは見逃せない。 この馬の場合、単騎逃げが打てるかどうかが鍵になる。展開を見てみよう。人気のトウケイヘイローも行きたいクチだが、こちらはハナにこだわらない。 そこでポイントになるのがハンデだ。トウケイヘイローは前走の鳴尾記念を56キロで勝っていることから57~58キロを背負わされるはずだ。であるなら、モズに無謀なまでの競りかけは避けるだろう。 前述したようにモズの背負うハンデは53~54キロ。ブリンカー効果もあって気持ちよく逃げられよう。 状態もアップしている。 「巴賞を使ったことで落ち着きが出て、雰囲気が実にいい。北海道(函館、札幌)の洋芝は合っているし、楽しみはある」 こう期待感たっぷりに話すのは矢作調教師だ。近親にゴールドティアラ(GI南部杯など重賞5勝)、一族にジェネラルアセンブリー(トラヴァーズSなどGI2勝)、イクスクルーシヴネイティヴ(78年、79年米国リーディングサイアー)など活躍馬がズラリといる良血。長いトンネルを抜けての初重賞制覇のチャンスと見ていいだろう。 連下は前述した有力どころで、ハンデ戦だけに手広く流したいが、中でもアンコイルドは厚めに買いたいところだ。 前走の巴賞は休み明け。出遅れもあって8着と敗れたが、使われての変わり身は大いに期待できる。勝ち鞍5勝全てが2000メートルであげたもの。母系は欧州の名血。この馬も矢作厩舎。“親子丼”があっていい。 タグ: 函館記念,水戸正晴,競馬,週刊アサヒ芸能 2013年 7/18号 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [石川県] [北海道] [静岡県] [長野県] [愛知県] [茨城県] [東京都] [滋賀県] [宮城県] [香川県]
今週の重賞は1鞍のみ。「函館記念」は、3連単で10万円以上の配当が過去5年で3回も飛び出しているように、荒れるレースとして知られている。また、高齢馬や内枠の馬の活躍も目立つレース。ここは穴狙いが正解か。
馬単で5回の万馬券。これが過去10年の函館記念の結果だ。よく荒れることで知られるレースであるが、だからといって闇雲に人気薄の馬ばかりに目がいってしまってはいけない。1、2番人気馬の優勝は4回、2着は5回ある。これも過去10年の結果だ。
ハンデは54~56キロが最も連対しており、やはりそれなりに実績ある馬は軽く見られない。
おもしろいのは高齢馬の頑張りが目立つことだ。一昨年の1~3着馬は8歳、10歳、8歳。昨年のそれは7歳、8歳、6歳。涼しい気候ゆえ調整しやすいからだろうか。今回はイケドラゴン、ネヴァブションということだが、さて‥‥。
顔ぶれを見てみよう。前哨戦の巴賞1、2着エアソミュールにサトノギャラントは、ともに生きのよい4歳馬。鳴尾記念を勝って意気上がるトウケイヘイロー、休み明けをひと叩きされたアンコイルドも4歳馬だ。で、これらとトウカイパラダイス、メイショウウズシオ、そしてGI馬レインボーダリアが人気を分け合うことになるのだろう。
この有力どころは調子のよしあしはむろんのこと、ハンデを吟味したうえで順位をつけたいが、大穴になった際は、2着に人気薄の馬が食い込んでいる。そのいずれもが52~53キロのハンデだった。
今回のメンバーで同じようなハンデを背負いそうな馬がいる。モズが、それだ。当方としては、この馬をダークホースと見てイチオシしたい。
ひょっとすると見込まれてハンデは54キロかもしれないが、実績からすれば53キロが妥当だろう。とにかく一発ムードが漂っている1頭である。オープン入りして【14】【12】【6】着と成績は尻上がりだが、内容的には、ほめられたものではなく、高い評価は与えられていない。
しかし、軽視は断じて禁物だ。デビュー戦をモノにして、続く札幌2歳Sで2着。クラシックでも、と期待された逸材だからだ。その後は脚部難や蹄の不安で低迷。すっかり忘れ去られた存在になった感がある。それでもブリンカー装着の効果からか、覇気が出てきたのは見逃せない。
この馬の場合、単騎逃げが打てるかどうかが鍵になる。展開を見てみよう。人気のトウケイヘイローも行きたいクチだが、こちらはハナにこだわらない。
そこでポイントになるのがハンデだ。トウケイヘイローは前走の鳴尾記念を56キロで勝っていることから57~58キロを背負わされるはずだ。であるなら、モズに無謀なまでの競りかけは避けるだろう。
前述したようにモズの背負うハンデは53~54キロ。ブリンカー効果もあって気持ちよく逃げられよう。
状態もアップしている。
「巴賞を使ったことで落ち着きが出て、雰囲気が実にいい。北海道(函館、札幌)の洋芝は合っているし、楽しみはある」
こう期待感たっぷりに話すのは矢作調教師だ。近親にゴールドティアラ(GI南部杯など重賞5勝)、一族にジェネラルアセンブリー(トラヴァーズSなどGI2勝)、イクスクルーシヴネイティヴ(78年、79年米国リーディングサイアー)など活躍馬がズラリといる良血。長いトンネルを抜けての初重賞制覇のチャンスと見ていいだろう。
連下は前述した有力どころで、ハンデ戦だけに手広く流したいが、中でもアンコイルドは厚めに買いたいところだ。
前走の巴賞は休み明け。出遅れもあって8着と敗れたが、使われての変わり身は大いに期待できる。勝ち鞍5勝全てが2000メートルであげたもの。母系は欧州の名血。この馬も矢作厩舎。“親子丼”があっていい。