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山口健治の“江戸”鷹の目診断「寛仁親王牌」 | アサ芸風俗

山口健治の“江戸”鷹の目診断「寛仁親王牌」

山口健治の“江戸”鷹の目診断「寛仁親王牌」

2013/07/11

山口健治の“江戸”鷹の目診断「寛仁親王牌」

 勝負どころでのポジションが7番手か、それとも8番手に置かれるのか。わずか1車の差だが、天と地ほどの違いがある。

 今年のGI4戦目となる弥彦「寛仁親王牌」(7月12日〈金〉~15日〈月〉)。岸和田高松宮記念杯から1カ月後だけに、深谷知広山崎芳仁のように宮記念杯から直行する選手もいる。じっくり調整して参戦するわけで、前橋記念を快勝して臨む一昨年の覇者・浅井康太ら実戦で調子を確かめた選手との戦いに注目したい。

 佐藤友和が2連覇に照準を定めている。「この時期から調子が上がってくるんです。(タイトルを)獲りに行きます」と狙っていた宮記念杯は5着。夏男にしてはフライング気味の奪取宣言だったが、見せ場はたっぷり作った。まくり追い込みを得意にする佐藤友に福島勢の機動力型は心強い味方。余力を残して最終日を迎えられるのは何よりのアドバンテージになる。

 調子を上げてきた浅井は、深谷の位置しだいだ。ラインが2車、8番手では厳しいが、もう1人加わり深谷が7番手から仕掛けられるようなら、深谷と浅井の争いになっておかしくない。1車の差は、それほど大きいのだ。

 さて、並びと展開。メンバーがそろいそうなのは、北日本と近畿。北日本は鈴木謙太郎新田祐大─佐藤友─成田和也で結束は固い。近畿は藤木裕村上義弘の京都両者と脇本雄太南修二で別線になりそうだが、4車の連結もある。

 関東は武田豊樹神山雄一郎、中部は深谷─浅井の鉄壁コンビ。九州の井上昌己荒井崇博も圏内と見た。他では山崎、伏見俊昭渡邉一成の福島勢、村上博幸稲垣裕之川村晃司の京都勢の進出もあっておかしくない。

 脇本が先行しようとしても、鈴木謙と新田祐のダッシュ力にはかなわない。北日本が先手を取り、中団に武田と藤木、深谷は後方からのまくりになる。

 本命は佐藤友。鈴木謙が引っ張り、バックから新田祐が踏み出す2段駆けに乗って、最後は佐藤友が抜け出す。対抗は8番手でも深谷。3番手評価はレース巧者の成田と村上義。2人のバトルは大会を盛り上げてくれるはずだ。

 伏兵は諸橋愛根田空史上原龍の3選手。地元代表の諸橋はセミファイナルに乗ってほしい。根田と上原は徹底先行で戦う姿に期待したい。

◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。