[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「9頭以下の新馬勝ち組は過信禁物」

　今週末7月21日のWIN5は、特殊な状況にある2重賞をどう攻略するかがポイントだと思います。

　WIN【3】は函館2歳S。昨年から施行時期が早まったため、新馬と未勝利の結果だけを頼りに予想しなければならないレースとなりました。しかも、前走が未勝利だった馬は03年まで遡っても〈0-2-1-26〉。実質的な手がかりは各馬のデビュー戦だけです。

　前走が新馬だった馬のうち、前走の出走頭数が9頭以下だった馬は04年以降〈0-2-3-24〉。少頭数の新馬を勝ち上がった馬は過信禁物と言えます。さらに、前走がダートだった馬は03年以降〈0-0-0-16〉と好走例がなく、前走が北海道の2場以外だった馬も03年以降〈0-0-3-10〉。北海道の芝に適性があることを証明していない馬もあまり信頼できません。

　早くから出走を表明していた馬の中で前出の条件を全てクリアしているのはオールパーパスくらい。ただし、前走の出走頭数に多少目をつむればクリスマス、シュシュブリーズあたりも有力候補です。いずれにせよ、手を広げるに越したことはないと思うので、あとは予算や他レースとの兼ね合いしだいでしょう。

　WIN【4】の中京記念も昨年から施行条件が大きく変わっていて、レース傾向という切り口からは展望しづらい一戦。ただ、別表で指摘したように差し有利なコースですし、今開催に限れば距離延長組や父にサンデーサイレンス系以外の種牡馬を持つ馬も明らかに苦戦しており、しぼり込みはそれほど難しくありません。

　注目はリルダヴァル。もともとNHKマイルC3着の実績がある馬で、中京芝1600メートルのコース形態は合っていると思います。4歳のファイナルフォーム、昨年の優勝馬フラガラッハあたりも楽しみです。