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山口健治の“江戸”鷹の目診断「高知記念」 | アサ芸風俗

山口健治の“江戸”鷹の目診断「高知記念」

山口健治の“江戸”鷹の目診断「高知記念」

2013/07/25

山口健治の“江戸”鷹の目診断「高知記念」

 選手は初勝利や初優勝を飾ったバンクを鮮明に覚えているものだ。

「高知記念」(7月25日【木】~28日【日】)には、弥彦寛仁親王牌決勝戦の3着・成田和也と7着・岡田征陽に、昨年のこの記念の覇者・武田豊樹佐藤友和を加えた4人のS級S班が出走予定。迎え撃つ地元地区勢は佐々木則幸を中心に結束は固く、熱戦に次ぐ熱戦の4日間になりそうだ。

 この高知で行われた03年全日本選抜と07年オールスターで、GIウイナーの仲間入りを果たした佐藤慎太郎飯嶋則之がそろって参戦する。2人を取材した時、「優勝のシーンは今でも、鮮明に覚えています」「高知は絶対に忘れられない競輪場です」と、異口同音の答えが返ってきた。GIを勝つのは選手の最大の目標だからだ。

 佐藤慎が一昨年のここを勝ったのは、いいイメージがあったからだろう。親王牌1次予選で久々に1着、準決勝まで駒を進めた。選手層が厚い福島だけに、まだまだチャンスは巡ってくるはずだ。

 飯嶋の持ち味は位置取りの厳しさ。親王牌決勝戦では深谷知広の後位、勝った金子貴志に果敢に競りかけたほど。しのぎ切った金子のうまさもそうだが、5着に粘った飯嶋の脚力もたたえられていい。今回は絶好の目標がある分、一発を狙っている。

 さて、並びと展開。地元地区は渡部哲男─佐々木─堤洋も、守谷陽介が勝ち上がれば、さらにラインは強力になる。関東は武田─飯嶋に岡田が3番手で折り合い、北日本は鈴木謙太郎─佐藤友─成田─佐藤慎。近畿の稲垣裕之南修二根田空史武井大介の千葉両者までが圏内と見た。

 地元勢か根田が前に出ても、鈴木謙が一気に仕掛ける。武田が続き、稲垣も早めに踏み出す。

 本命は佐藤友、対抗が成田。親王牌は初日の不運な落車が尾を引いた佐藤友には、絶好の2段駆け。好調な成田とのマッチレースになる。3番手評価は佐々木と武田。ラインが長くなれば、佐々木が02年以来の優勝を飾るシーンがあっても不思議ない。

 伏兵は吉原友彦(神奈川・83期)、山中貴雄(高知・90期)、中井勇介(千葉・100期)の3選手。

 吉原は自在戦、地元の山中は強烈まくりが持ち味だ。アメリカンフットボール出身の中井は初のS級も、恵まれた体を生かした機動力に期待したい。

◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。