私は原発風俗嬢(2)デリヘル経営者が目撃した“被災2年後の性” ツイート 2013/07/30 「まさに生き残るために必死の日々でした」と振り返るのは、福島県内でデリヘルを経営する女性経営者。彼女が見た「原発事故からの復興」を振り返る。* とにかく、震災からしばらくは、営業するにも女の子はいないし、停電に断水と何もできない状態が続きました。でもどういうわけか、営業用の携帯電話は、震災の直後から鳴りっぱなしでした。そのコール数は、原発の爆発事故が起きてから、さらに増えた気がしましたね。きっと人のぬくもりが欲しかったんじゃないですかね。ただ、イチイチ電話に出てお断りするのも大変だし、あまりに電話が鳴るのでしばらくは全部電源を切りましたね。 福島県内で地域密着型のデリヘルを経営する佐藤理子さんは、現在45歳。元ソープ嬢から経営に従事して7年ほどになる。ふだんは客からの電話を受けて、女性を派遣するマネジャー業が中心。震災当日から再開までは、事務所で寝泊まりして対応に当たっていたという。 ようやく、再開のメドがついたのは、4月になってからです。ウチはデリヘルですから、ホテルが確保できないとまったく仕事にならない。親切な常連さんが、『あそこのホテルはお湯が出るぞ!』って情報をくださって、その時はとにかく人手も足らないし、お客さんもひっきりなしで、キャスト(在籍女性)のコはオープンラストまでそのホテルでってことも多かったですね。 当時は怖いこともありました。やっぱり地域によって、復旧までの時間にタイムラグがあって、自宅やマンションなどの出張でも、中には『階段が途中で壊れてて、上に行けないんですけど』ってコもいたり。さっきまで大丈夫だったのに、プレイ後に、部屋の壁が崩れてしまったりとか。キャストが下敷きにならなくてよかったと、身震いしましたね。正直、自分が現役を引退してたことにホッとしましたよ。 やがて、復旧作業にメドが立つと、日を追うごとに目立つようになったのは、原発作業員たちからの電話だった。そのコール数もハンパではないという。 今も困っているんですけど、原発作業員の宿舎に呼ぼうとするお客さんが、めちゃくちゃ多いんです。ウチに限らずほとんどの業者は、デリヘル嬢に限らず不特定の人間が、宿舎に出入りしようとすれば、すぐに警備員が飛んできて止められるのもわかってるし、例えば、キャストのコが何かのトラブルに巻き込まれても、こっちは何も手助けできない。警察に目をつけられるのも嫌で全部、断ってますけどね。外出してホテルに入ってくれるといいんですけど、面倒なのかホテル代をケチってるのか‥‥。まあ、プレイ代金を値切るのは、作業員も被災者も何でもない人もみんな一緒ですけどね(笑)。 福島第一原発の周辺は、事故の発覚以来、風俗需要が一気に高まり、「風俗バブル」が1年ほど続いたという。 でも、あれから2年たったので、お客さんの数はひと頃よりだいぶ落ち着いてますね。一時は、作業員のお客さんも命がけですから、とにかくガツガツしていて「本番強要」のようなトラブルも絶えませんでした。今はだいぶ少なくなりましたね。当時は、まさに戦場。働く女の子も作業員も皆、命がけでしたから‥‥。 タグ: 福島第一原発,週刊アサヒ芸能 人気記事特集,酒井あゆみ,風俗嬢 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [北海道] [北海道] [岩手県] [東京都] [宮城県] [青森県] [栃木県] [島根県] [栃木県] [東京都]
「まさに生き残るために必死の日々でした」と振り返るのは、福島県内でデリヘルを経営する女性経営者。彼女が見た「原発事故からの復興」を振り返る。
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とにかく、震災からしばらくは、営業するにも女の子はいないし、停電に断水と何もできない状態が続きました。でもどういうわけか、営業用の携帯電話は、震災の直後から鳴りっぱなしでした。そのコール数は、原発の爆発事故が起きてから、さらに増えた気がしましたね。きっと人のぬくもりが欲しかったんじゃないですかね。ただ、イチイチ電話に出てお断りするのも大変だし、あまりに電話が鳴るのでしばらくは全部電源を切りましたね。
福島県内で地域密着型のデリヘルを経営する佐藤理子さんは、現在45歳。元ソープ嬢から経営に従事して7年ほどになる。ふだんは客からの電話を受けて、女性を派遣するマネジャー業が中心。震災当日から再開までは、事務所で寝泊まりして対応に当たっていたという。
ようやく、再開のメドがついたのは、4月になってからです。ウチはデリヘルですから、ホテルが確保できないとまったく仕事にならない。親切な常連さんが、『あそこのホテルはお湯が出るぞ!』って情報をくださって、その時はとにかく人手も足らないし、お客さんもひっきりなしで、キャスト(在籍女性)のコはオープンラストまでそのホテルでってことも多かったですね。
当時は怖いこともありました。やっぱり地域によって、復旧までの時間にタイムラグがあって、自宅やマンションなどの出張でも、中には『階段が途中で壊れてて、上に行けないんですけど』ってコもいたり。さっきまで大丈夫だったのに、プレイ後に、部屋の壁が崩れてしまったりとか。キャストが下敷きにならなくてよかったと、身震いしましたね。正直、自分が現役を引退してたことにホッとしましたよ。
やがて、復旧作業にメドが立つと、日を追うごとに目立つようになったのは、原発作業員たちからの電話だった。そのコール数もハンパではないという。
今も困っているんですけど、原発作業員の宿舎に呼ぼうとするお客さんが、めちゃくちゃ多いんです。ウチに限らずほとんどの業者は、デリヘル嬢に限らず不特定の人間が、宿舎に出入りしようとすれば、すぐに警備員が飛んできて止められるのもわかってるし、例えば、キャストのコが何かのトラブルに巻き込まれても、こっちは何も手助けできない。警察に目をつけられるのも嫌で全部、断ってますけどね。外出してホテルに入ってくれるといいんですけど、面倒なのかホテル代をケチってるのか‥‥。まあ、プレイ代金を値切るのは、作業員も被災者も何でもない人もみんな一緒ですけどね(笑)。
福島第一原発の周辺は、事故の発覚以来、風俗需要が一気に高まり、「風俗バブル」が1年ほど続いたという。
でも、あれから2年たったので、お客さんの数はひと頃よりだいぶ落ち着いてますね。一時は、作業員のお客さんも命がけですから、とにかくガツガツしていて「本番強要」のようなトラブルも絶えませんでした。今はだいぶ少なくなりましたね。当時は、まさに戦場。働く女の子も作業員も皆、命がけでしたから‥‥。