[水戸正晴の競馬予想ブログ]サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「ハイペースならジェベルムーサの末脚」 ツイート 2013/08/01 新潟で行われる「レパードS」は、過去4年の連対馬8頭のうち7頭が1~3人気で決着しているように堅めの傾向。はたして今年は。一方、「小倉記念」は、過去5年で5回とも3連複が万馬券。ハンデ戦だけに荒れ模様だ。 創設5年目になるレパードS。第1回の勝ち馬はトランセンド。JCダート、フェブラリーSとGI戦を完勝。そしてドバイワールドCで僅差の2着と、その後の活躍は記すまでもないが、第2回目以降もミラクルレジェンド、ボレアス、そして現役最強ホッコータルマエと、ここでの勝ち馬は以後、ダート界を背負う名馬に成長していく。 ならば今回も、そうした視点を持って馬券検討する必要があろう。つまり、あまり穴党の出番の少ない重賞と言っていい。 実際、これまでの勝ち馬は【1】【2】【1】【2】番人気。そして関西馬を軽視することはできないという事実である。過去4年の1、2着馬は全て関西馬。ならば1、2番人気のいずれかで関西馬であれば、その馬を主力にすればいいことになる。 さしずめ関東オークスを圧勝したアムールポエジーか、上がり馬のインカンテーション。このどちらかから入るのが馬券的筋か。 が、こう簡単に見ていいものかどうか。少しばかり今回は違うような気がしてならない。関東馬も強力であることは知るべきだ。 オメガインベガス、ジェベルムーサなどはそのクチで、当方としても、この2頭のいずれかが勝つのではないかと見ている。 イチオシしたいのは、オメガインベガスである。逃げ、先行馬ぞろいで同型のこの馬には楽な競馬は望めそうにないものの、流れに乗ればハナにこだわらない馬。ならば勝ち負けになっていいと見ての狙いだ。 前走、関東オークスのパドックでは発汗がひどく、落ち着きを欠いていたが、これは3カ月ぶりの実戦だったことが影響していたのだろう。スタートも遅く、リズムに乗り切れないでいた。それでも離されたとはいえ、アムールポエジーの2着に頑張ったのは能力の高さゆえと見ている。 コンビを組む戸崎騎手は、こう振り返る。 「ナイター競馬が初めてで、ずいぶんと戸惑いがあった。道悪でダートが濡れており、ライトの照り返しに驚くところがあった。ハミをしっかり取ることもなかった」 敗れるべくして敗れたわけだ。にもかかわらず2着を確保、1番人気の面目を保ったことは評価すべきだろう。 ならば使われての変わり身を見込んでいいのではないか。実際、1週前の追い切りは、雨で重くなったWコースで5ハロン66秒2、上がり37秒5─12秒5の好タイムをはじき出し、併せたパートナーを翻弄していた。 「落ち着き払って好感触。前走時とはまるで違う」 こう言って戸崎騎手も仕上がり状態のよさを強調する。 そして歴代の勝ち馬に見劣りしない血統(母系)も魅力的である。全欧2歳牝馬チャンピオンとなったレインボウヴュー(フィリーズマイルなどGI2勝)、レイヴンズパス(BCクラシックなどGI2勝)ほか、活躍馬が一族にズラリといる良血。名手とのコンビも頼もしく、良馬場なら大いに期待したい。 逆転候補は当然、もう一方のジェベルムーサだ。こちらは末脚勝負型。逃げ、先行馬が多いだけに予想以上にハイペースになる可能性も十分。ならばこの馬の出番となる。こちらもポリグロート(GIクリテリウム・ド・サンクルー)など近親に活躍馬が多くいる良血。状態もよく、好走必至と見ていい。 タグ: ジェベルムーサ,レパードS,小倉記念,水戸正晴,競馬,週刊アサヒ芸能 2013年 8/8号 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [岩手県] [静岡県] [長野県] [高知県] [奈良県] [熊本県] [富山県] [栃木県] [徳島県] [徳島県]
新潟で行われる「レパードS」は、過去4年の連対馬8頭のうち7頭が1~3人気で決着しているように堅めの傾向。はたして今年は。一方、「小倉記念」は、過去5年で5回とも3連複が万馬券。ハンデ戦だけに荒れ模様だ。
創設5年目になるレパードS。第1回の勝ち馬はトランセンド。JCダート、フェブラリーSとGI戦を完勝。そしてドバイワールドCで僅差の2着と、その後の活躍は記すまでもないが、第2回目以降もミラクルレジェンド、ボレアス、そして現役最強ホッコータルマエと、ここでの勝ち馬は以後、ダート界を背負う名馬に成長していく。
ならば今回も、そうした視点を持って馬券検討する必要があろう。つまり、あまり穴党の出番の少ない重賞と言っていい。
実際、これまでの勝ち馬は【1】【2】【1】【2】番人気。そして関西馬を軽視することはできないという事実である。過去4年の1、2着馬は全て関西馬。ならば1、2番人気のいずれかで関西馬であれば、その馬を主力にすればいいことになる。
さしずめ関東オークスを圧勝したアムールポエジーか、上がり馬のインカンテーション。このどちらかから入るのが馬券的筋か。
が、こう簡単に見ていいものかどうか。少しばかり今回は違うような気がしてならない。関東馬も強力であることは知るべきだ。
オメガインベガス、ジェベルムーサなどはそのクチで、当方としても、この2頭のいずれかが勝つのではないかと見ている。
イチオシしたいのは、オメガインベガスである。逃げ、先行馬ぞろいで同型のこの馬には楽な競馬は望めそうにないものの、流れに乗ればハナにこだわらない馬。ならば勝ち負けになっていいと見ての狙いだ。
前走、関東オークスのパドックでは発汗がひどく、落ち着きを欠いていたが、これは3カ月ぶりの実戦だったことが影響していたのだろう。スタートも遅く、リズムに乗り切れないでいた。それでも離されたとはいえ、アムールポエジーの2着に頑張ったのは能力の高さゆえと見ている。
コンビを組む戸崎騎手は、こう振り返る。
「ナイター競馬が初めてで、ずいぶんと戸惑いがあった。道悪でダートが濡れており、ライトの照り返しに驚くところがあった。ハミをしっかり取ることもなかった」
敗れるべくして敗れたわけだ。にもかかわらず2着を確保、1番人気の面目を保ったことは評価すべきだろう。
ならば使われての変わり身を見込んでいいのではないか。実際、1週前の追い切りは、雨で重くなったWコースで5ハロン66秒2、上がり37秒5─12秒5の好タイムをはじき出し、併せたパートナーを翻弄していた。
「落ち着き払って好感触。前走時とはまるで違う」
こう言って戸崎騎手も仕上がり状態のよさを強調する。
そして歴代の勝ち馬に見劣りしない血統(母系)も魅力的である。全欧2歳牝馬チャンピオンとなったレインボウヴュー(フィリーズマイルなどGI2勝)、レイヴンズパス(BCクラシックなどGI2勝)ほか、活躍馬が一族にズラリといる良血。名手とのコンビも頼もしく、良馬場なら大いに期待したい。
逆転候補は当然、もう一方のジェベルムーサだ。こちらは末脚勝負型。逃げ、先行馬が多いだけに予想以上にハイペースになる可能性も十分。ならばこの馬の出番となる。こちらもポリグロート(GIクリテリウム・ド・サンクルー)など近親に活躍馬が多くいる良血。状態もよく、好走必至と見ていい。