山口健治の“江戸”鷹の目診断「山口健治杯」 ツイート 2013/09/05 勝つたびに成長するのが若手選手。それもタイトルホルダーを圧倒するようなら、大きな自信になる。 今年5回目になるのが立川「山口健治杯」(9月4日【水】~6日【金】)。FI戦だが、平原康多、村上博幸のビッグネームと、今回から7月松戸・吉井秀仁杯優勝者が出場権を得て、武井大介が参戦する。直後の京王閣オールスター(9月12日~16日)の前哨戦としても注目されるシリーズになりそうだ。 遠征勢で好調な先行選手2人が目を引く。 その1人が98期22歳の原田研太朗。四国から久々に登場した機動力型、けれんみのない徹底先行が持ち味だ。8月岐阜FIでは神山雄一郎、山田裕仁、金子貴志らを相手に完全優勝を飾った。チャレンジ精神を忘れず今の積極的な競走スタイルを貫けば、まだまだ伸びるはずだ。 吉本卓仁のカマシ先行も脅威になる。前走・小田原記念で決勝戦に乗った勢いは侮れず、西のこの2人、本命視される平原は警戒しなければならない。 ところで、この大会では、いまだに地元勢からの優勝者が出ていない。それだけに、佐久間仙行、屋良朝春には奮起してほしいところだ。 さて、並びと展開。地元地区は平原─屋良─佐久間の埼京トリオで結束濃厚。南関東は鈴木裕─武井の千葉両者。西日本が充実していて、近畿の松岡健介─村上博─伊藤保文、原田─星島太の中四国コンビ、そして福岡の吉本─山口貴嗣も圏内と見た。他では、S2も底力ある和田健太郎と山中貴雄の進出あっておかしくない。 原田が主導権を譲りそうにない。平原が中四国ラインの後ろにつけ、先まくりを打ちそうだ。 本命は平原。レース巧者が確実にチャンスをものにする。対抗の村上博は、2010年に立川グランプリを獲っているように相性のいいバンク。ゴール前、平原に肉薄する。3番手評価は原田。マイペースで駆ければ前残りがある。 伏兵は佐藤愼太郎(福島・83期)、一ノ瀬匠(佐賀・92期)、古性優作(大阪・100期)の3選手。 佐藤は同姓同名の実力者がいる分、割を食っているが、直線のスピードで追い込み一発がある。前走の松戸記念で2勝した一ノ瀬は、逃げ切りを狙いたい。今期初めてS級入りを果たしたのが古性。負け戦なら粘れる。◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。 タグ: 一ノ瀬匠,佐久間仙行,原田研太朗,山口健二,平原康多,競輪,週刊アサヒ芸能 2013年 9/12号 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [熊本県] [岩手県] [東京都] [愛媛県] [山形県] [長野県] [茨城県] [東京都] [滋賀県] [宮城県]
勝つたびに成長するのが若手選手。それもタイトルホルダーを圧倒するようなら、大きな自信になる。
今年5回目になるのが立川「山口健治杯」(9月4日【水】~6日【金】)。FI戦だが、平原康多、村上博幸のビッグネームと、今回から7月松戸・吉井秀仁杯優勝者が出場権を得て、武井大介が参戦する。直後の京王閣オールスター(9月12日~16日)の前哨戦としても注目されるシリーズになりそうだ。
遠征勢で好調な先行選手2人が目を引く。
その1人が98期22歳の原田研太朗。四国から久々に登場した機動力型、けれんみのない徹底先行が持ち味だ。8月岐阜FIでは神山雄一郎、山田裕仁、金子貴志らを相手に完全優勝を飾った。チャレンジ精神を忘れず今の積極的な競走スタイルを貫けば、まだまだ伸びるはずだ。
吉本卓仁のカマシ先行も脅威になる。前走・小田原記念で決勝戦に乗った勢いは侮れず、西のこの2人、本命視される平原は警戒しなければならない。
ところで、この大会では、いまだに地元勢からの優勝者が出ていない。それだけに、佐久間仙行、屋良朝春には奮起してほしいところだ。
さて、並びと展開。地元地区は平原─屋良─佐久間の埼京トリオで結束濃厚。南関東は鈴木裕─武井の千葉両者。西日本が充実していて、近畿の松岡健介─村上博─伊藤保文、原田─星島太の中四国コンビ、そして福岡の吉本─山口貴嗣も圏内と見た。他では、S2も底力ある和田健太郎と山中貴雄の進出あっておかしくない。
原田が主導権を譲りそうにない。平原が中四国ラインの後ろにつけ、先まくりを打ちそうだ。
本命は平原。レース巧者が確実にチャンスをものにする。対抗の村上博は、2010年に立川グランプリを獲っているように相性のいいバンク。ゴール前、平原に肉薄する。3番手評価は原田。マイペースで駆ければ前残りがある。
伏兵は佐藤愼太郎(福島・83期)、一ノ瀬匠(佐賀・92期)、古性優作(大阪・100期)の3選手。
佐藤は同姓同名の実力者がいる分、割を食っているが、直線のスピードで追い込み一発がある。前走の松戸記念で2勝した一ノ瀬は、逃げ切りを狙いたい。今期初めてS級入りを果たしたのが古性。負け戦なら粘れる。
◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。