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「はだしのゲン」ここがヤバイ(1)残虐で暴力的、そして生々しすぎるシーンが… | アサ芸風俗

「はだしのゲン」ここがヤバイ(1)残虐で暴力的、そして生々しすぎるシーンが…

「はだしのゲン」ここがヤバイ(1)残虐で暴力的、そして生々しすぎるシーンが…

2013/09/05

「はだしのゲン」ここがヤバイ(1)残虐で暴力的、そして生々しすぎるシーンが…

 本誌は「それでいいのか?」と声を大にして訴えたい。テレビも新聞も「表現の自由」を巡る抽象的論争に逃げ込み、閲覧を制限させた教育委員会は、何が問題だったかを具体的に語らぬまま制限解除で幕引きを急いだ。本当は「はだしのゲン」とはどんな漫画だったのか。そもそも全巻読破した人がどれだけいるのか。あまりに真実が伝わらない国民的長編漫画の「全貌」を徹底解剖した!

 そもそもの発端は、昨年4月から5月にかけて、島根県の松江市教育委員会に地元の右翼活動家男性が抗議をしたことだった。史実に基づかない「過激描写」は義務教育の場にふさわしくない、というのがその理由である。

 作者・中沢啓治氏自身の広島での被爆実体験をもとに、戦争と原爆の悲惨さが描かれた「はだしのゲン」(汐文社)には、戦争責任者としての天皇が「大量殺人者」「極悪犯罪人」と指弾されるとともに、いかにも残虐で暴力的、そして生々しすぎるシーンがこれでもかと登場する。小中学校の図書館にそんな作品を置くのは教育上いかがなものか、というのが抗議男性の主張だった。この時は「撤去」要望は却下されたが、8月に今度は市議会に陳情書を提出したことで、コトは動き始める。市教委が市立小中学校49校にアンケートを実施するなどし、昨年12月には校長会で、作品を(閲覧者が申請して取り出してもらう)閉架図書にするよう指示したのである。時を同じくして、12月19日には中沢氏が73歳で病死している。

 こうした水面下での経緯が今年8月16日になってマスコミ報道され、表面化。舞台裏を知るジャーナリスト・西村幸祐氏が解説する。

「終戦記念日が近くなったことで日教組の集会があり、閉架反対運動を起こして大量の抗議文を教育委員会に送りました。一種の仕組まれたキャンペーンが背景にあったのです」

「はだしのゲン」は73年6月に「週刊少年ジャンプ」で連載スタートしたが、1年半で打ち切り。その後は日本共産党系の機関誌、日教組の機関誌などに連載場所を変え、完結した。日教組が動くのは、さもありなん、である。

 さらに石川県の反核団体が閲覧制限撤回を求めたり、新聞などのマスコミが次々と疑問を投げかける報道をしたこと、あるいは「これは検閲じゃないか」という教育現場や保護者、識者からの反発などから、市教委は再協議。8月27日、ついに閉架措置の撤回が決まった。

 だが、依然として新聞の読者投稿欄には〈暴力描写だけでなく思想的な問題もある〉〈自虐史観に基づく有害図書〉などとして〈閲覧制限すべき〉という批判の声が多数寄せられていることもまた事実。

 こうした声の主が問題視し、松江市教委が「検閲」を決意した「残虐有害シーン」を再現してみると──。

◆アサヒ芸能9/3発売(9/12号)より