“美しい秘部”はこうして造られる(1)秘部改造女子が急増中

“美しい秘部”はこうして造られる(1)秘部改造女子が急増中

2013/10/03

“美しい秘部”はこうして造られる(1)秘部改造女子が急増中

 アソコの整形を希望する女性が激増している。これまでは老いるがままにされていたが、医療技術の進化は秘部にもアンチエイジングの光を当て、今では数万人に1人と言われる名器でさえも造り出すという。劇的に変化した「オンナ」の下半身を取り巻く環境を徹底紹介する。

 近年“秘部”を整形する女性が増えているという。ふだん隠れている場所を改造する女性心理の背景には、男にはうかがい知れない悩みがあった。

 婦人科美容整形のパイオニアであるみどり美容クリニック院長・みつゆきみどり氏に、20代の女性はこう悩みを打ち明けたという。

「彼氏に『お前のアソコはいつも開いていて変だ』と言われたんです。だから、ビラビラ(小陰唇)の膣より上を縫って閉じてください!」

 小陰唇に隠れた女性器上部=陰核(クリトリス)の下側には尿道が存在する。そこを縫えば放尿ができない事態に陥るのだが、彼女は、それまで尿は膣から出るものだと信じ込んでいたという。みつゆき院長が女性がみずからの性器を知らない理由を解説する。

「鏡で自分の女性器をじっくりと観察する女性は少数派ですから、このケースは珍しくありません。自分の体の一部であるにもかかわらず把握していない女性は多いと言えます」

 他人に指摘されて初めて「自分は他の人とは違うのではないか」と不安を抱えて、クリニックを訪れる事例も増えているという。ある30代女性は、みずからの経験をこう語る。

「エステティシャンに『陰部が色素沈着していて、ヒダも大きいですね』と言われてショックを受けました。彼氏とセックスするのが怖くなるほど悩んだあげく、整形を決断したんです」

 しかし、一般的に女性には性器の形状を指摘される機会がほとんどない。女性器は構造上、ふだん誰かに見られることはないからである。陰毛に隠れた性器を同性同士で比較する機会も少なく「自分のモノが変だ」などと自覚することはありえなかった。

 だが、なぜ秘部を改造する希望者が激増したのか──。本田ヒルズタワークリニックの総院長・本田昌毅氏はこう分析する。

「アンダーヘアを脱毛する文化が4~5年ほど前にフランスから入ってきました。ハリウッドセレブのパリス・ヒルトンなどが、性器周辺の陰毛を全部剃っていると公言して、日本でも流行し始めたのです」

 男には縁遠い陰部の脱毛だが、下着・水着に沿った部分をVラインと言う。肛門周辺はO形に生えることからOライン。女性器が目(アイ)と似た形をしていることから周辺の毛をアイラインと呼ぶ。有名セレブたちはVどころか、Oライン、アイラインまでツルツルにした。彼女たちに憧れ、脱毛を実践した女性たちにはこんな気持ちが芽生えたという。前出・本田院長が続ける。

「それまで陰毛に隠れていた女性器が剥き出しになり、女性の美意識を刺激しました。女性は自分の性器を目の当たりにすると、グロテスクだと感じるようです。特に色・形・大きさが許せない。だからこそ、ソコを治したいと考えたのです」

 男には想像さえできない、「美しいアソコ」を造る手術の内容を、銀座みゆき通り美容外科の水谷和則総院長が解説する。

「手術の8割を占めるのが、小陰唇(ビラビラ)縮小術です。小陰唇が大きいためにはみ出してショーツにこすれて痛みが出る、左右差がある、形がいびつである、色素が濃い、などの悩みを解消するため肥大部分を切除します」

 女性器の問題は他人に打ち明けづらく、長年悩んだ末に来院することも多いという。