ASKA「薬物疑惑否定も払拭できない『ヤクザ交遊』告白本」

ASKA「薬物疑惑否定も払拭できない『ヤクザ交遊』告白本」

2013/10/17

ASKA「薬物疑惑否定も払拭できない『ヤクザ交遊』告白本」

 週刊文春が「CHAGE and ASKA」のASKA(55)の薬物疑惑を報じて約2カ月。ようやく本人が公に薬物疑惑を否定した。が、かつて出版した自叙伝を見ると“弁明”に首をかしげざるをえない。

 文春ではASKAは深刻な薬物中毒状態なうえ、暴力団組員に薬物吸引の現場を収録された映像で脅迫されていたと報じられた。

 これに対しASKAは9月27日、自身のホームページで体調不良の理由をかねて説明していた〈一過性虚血症〉とし、〈記事にあるような違法なことは一切やっていません〉と疑惑を全否定。組員との関係についても、〈音楽関係者と言って近づいてきました。非常に感じの良い人だったので心を許してしまいました。(中略)お金の話など怪しい言動がみえたため、すぐに関係を断ち切りました〉と説明し、今後は法的手段に訴えず、体調を戻し、音楽活動で疑惑を払拭するとした。が、

「文春では組員はASKAが中学時代、父親の仕事の関係で北海道に住んでいた際の同級生と記述されていますが、それについて説明はない」(芸能記者)

 もっともこの点は、疑惑発覚直後にASKAの友人歌手が、ASKAから〈俺には北海道時代に反社会的な世界の同級生など一人もいない。そういう友人は一人もいない〉とメールが来たことを明かしている。

 そんな中、本誌が発掘したのが、ASKAが96年に出版した自伝的エッセイ集「インタビュー」(幻冬舎)。そこには〈僕にはヤクザの友達がいる。「ヤクザな」ではなく、「ヤクザのような」でもなく、正真正銘のヤクザである〉と記述があるのだ。要約すると、福岡出身のASKAの親友・Rは、小学生時代にともに剣道で汗を流した仲。ASKAが中学時代に北海道・千歳に転校した期間は疎遠だったが、高校入学で福岡に戻り再会。デビューして上京する頃にRが〈暴力団の事務所に入ったことを知った〉。帰省時に会うと左手の指はなかった。

 覚醒剤の後遺症で取り乱したRが助けを求めてきたこともあったといい、〈幻覚や、妄想が見せる世界には様々なストーリーが組み込まれているのかもしれない〉とも書いている。北海道と福岡という違いはあれど、先の歌手宛メールにある「反社会的世界の友人はいない」という弁明と矛盾する内容なのだ。芸能評論家の肥留間正明氏が言う。

「今回の件は、事前に報じられたあとでは仮に薬物疑惑が事実でも証拠は隠滅されるので警察も動きづらかった。ただ、ASKAも文春を訴えないのできわめてグレーな印象を残しました」

 今後、疑惑を打ち消すほどの活躍ができるか。現状では「グレー」と言わざるをえない。