広末涼子 「直木賞作家作品」映画で初のフルヌードか?(3)

広末涼子 「直木賞作家作品」映画で初のフルヌードか?(3)

2014/01/09

広末涼子 「直木賞作家作品」映画で初のフルヌードか?(3)

 実は、原作にはその「手順」が細かく描写されてあった。実際の演技はこれをなぞることになるのだろう。

〈源四郎が唇を合わせ、柔らかく舌をからめた。乳房から腰へと右手の指先でなぞっていく。こまやかな愛撫に富子の心の糸はゆるやかにほどけ、気持が高ぶるにつれて白い肌が薄赤く染った。

「ああ‥‥」

 富子は思わず熱い吐息をもらした。(中略)背中に回した手に力を込め、すがりつくように抱き寄せた。(中略)目を閉じても目眩はおさまらない。確かな手応えがほしくて源四郎の背中に腕を回した時、体を深々と貫かれた〉

 脚本では〈源四郎、富子を貫く〉にとどまっているが、バストを揉まれ、下半身を愛撫されてアエギ声を出した広末は興奮の極致となり、積極的に男を招き入れるのだ。正常位でズブリと深突きされた広末は、さらなる責めに感極まってアクメへと一直線である。原作の描写を続けて追っていこう。

〈一瞬、背筋を寒気に似たものが走り、やがて熱い歓びへと変わっていく。富子はきつく目を閉じて歓びをこらえようとした。まぶたの裏にぽつりぽつりと火が灯り、やがてあふれるような光に埋めつくされた〉

 そして脚本に戻ると、

〈富子「ああ、このまま死にとおす」

 果てる。と‥‥〉

 死ぬほどの快感に包まれ、頭が真っ白になりながら、広末はイッてしまうのである。

 絶頂セックスのあとも余韻を楽しむかのように、

〈源四郎の胸に頭を静かに乗せている富子〉

 と脚本には書かれている。そして源四郎は悲しい身の上話を始め、それに聞き入った富子は、

〈富子「‥‥(後ろからさらに強く源四郎を抱きしめる)〉

 はからずも、バストを源四郎の背中に押しつけるのだった──。

 この初全裸について、若月氏はこう話す。

「これがもし『さくらん』での(花魁役の)木村佳乃や菅野美穂のような、あそこまで大胆な演技になればすばらしいと思います」

「さくらん」では、木村はバックからナマ乳をワシづかみされ、激しいピストンを受けるセックスを、菅野も全裸騎乗位で腰を振る淫乱な姿を見せている。若月氏が続ける。

「真木よう子のような匂い立つ色気が不足している広末にとって、いまだにアイドルっぽいイメージから大人の女優になれるかどうかの試金石となるでしょう」

 映画配給関係者がこんな話を口にする。

「実はその後、製作サイドと広末との間で、ギャラの支払い方法を巡ってモメた、との話も聞きました。そのせいもあり、11月のクランクイン予定が遅れている。しかし原作者・安部氏と製作準備委員会は『この作品は自信がある。どうしてもやりたい。何なら逆輸入でもかまわない。まず海外で上映してモントリオール世界映画祭に出して入賞し、話題になって日本で公開する』とまで言っているそうで、広末とは別の女優を新主役にする準備もできている、と‥‥」

 いや、やはり見てみたいのは、脱アイドル女優となった広末のフルヌードなのである。