[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「京成杯は末脚を重視する！」

　今週末の2重賞はどちらも興味深い傾向があるレース。WIN5でも大きなポイントになるでしょう。

　WIN【4】の京成杯は“末脚”を重視したい一戦。条件に該当する馬だけでなく、前走がJRAのレース、かつ朝日杯FS以外、かつその前走で出走メンバー中3位以下の上がり3ハロンタイムに終わっていた馬も03年以降〈0-3-3-50〉と勝ち切れていません。

　また、前走で6着以下に敗れていた馬は、前走が朝日杯FSだった馬を含めても03年以降〈0-1-0-29〉。近年はこうした傾向が顕著なので、前走内容を厳しくジャッジしたいところです。

　ちょっと心配なのはプレイアンドリアル。ここ2戦の上がり3ハロンタイムはそれぞれ4位、10位ですし、そもそもJRA、かつ中央場所、かつ芝1800メートル以上のレースで優勝経験のない馬は03年以降〈0-5-3-52〉と優勝例がありません。

　これなら葉牡丹賞組のキングズオブザサンやディアデルレイを狙いたいところ。手を広げる余裕があれば、新馬を出走メンバー中1位の上がり3ハロンタイムで勝ち上がったアデイインザライフやクワトロガッツも押さえる価値がありそう。

　WIN【5】の日経新春杯も基本的に前走好走馬が優勢。大敗から巻き返した馬の大半はJRAGIで善戦した経験のある馬でした。また、08年以降は6歳以上の馬が〈2-0-1-41〉。このうち、前年にJRAGIかJRAGIIで3着以内となった経験のない馬は〈0-0-0-33〉と好走例がありません。

　注目はサトノノブレス。京都芝外回りは合っていますし、休養明けも問題ないタイプです。勢いのあるアドマイヤフライト、フーラブライドらも侮れませんが、このあたりを押さえるくらいなら京成杯で選ぶ頭数を増やすべきでしょう。

◆プロフィール　伊吹雅也（いぶき・まさや）　「JRAホームページ」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。最新刊「門外不出！　投票データから分かった！　WIN5の鋭い買い方」（東邦出版）が好評発売中。