[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「バンドワゴンから3連単1点」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「バンドワゴンから3連単1点」

2014/02/06

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「バンドワゴンから3連単1点」

 GIレースを例外として、重賞や特別レースは前週の日曜最終レース後に登録がいったん締め切られる。そののち、当週の木曜日に行われる最終的な出馬登録を経て、正式な出走表が確定する仕組み。

 1週前の特別登録の中には「九分どおり使わないつもりだけど」の非常に消極的な陣営の馬も存在するのだが、これをしておかないと、あとでどんなに頼み込んだところで出走は絶対にかなわない。

 重賞の場合は2万円の特別登録料が馬主負担のお金として発生する(出馬投票時にはさらに8万円)わけだが、万が一のこと(有力馬の突然の回避など)を考えて備えておくという考え方はギャンブラーの発想にも似ている。

 また、登録の頭数がなかなかそろわない時には、投票窓口に「◯◯賞、登録7頭(うち格下馬3頭)」などといった貼り紙が出て、JRAサイドから登録を促す動きもうかがうことができる。ネットが発達した今は、調教師に対するメール発信も活用されているとも聞く。馬券の売り上げ促進という意味では、頭数をそろえることが不可欠。水面下ではさまざまな努力がなされているのである。

 このきさらぎ賞は、強そうな有力馬が早くから出走の意思表示を行っていることが影響して、いわゆる泡沫候補が登録を遠慮してしまっている。精いっぱい集めても、6頭。最強という噂もあるバンドワゴンに、こちらも2戦2勝のトーセンスターダム。サトノルパンも3戦目の勝ち上がりとはいえ、勝ちっぷりには大物感が漂っていた。他の馬たちもそれなりのセールスポイントを持つ素質馬ばかり。これでは、並みの1勝馬が登録を見合わせたくなるのも当然といえば当然かもしれない。

 バンドワゴンは、若駒S圧勝のトゥザワールドを新馬戦で6馬身ちぎり捨てた快速馬。フットワークはきれいではないが、力任せに踏み込んでいく圧力がすごい。競輪の深谷選手に似た雰囲気の持ち主で、ここも馬力で突破するようならクラシックが見える。ただ、気性的には結構カリカリしている馬なので、距離には壁があるのかもしれない。

 武豊騎手が期待するトーセンスターダムは、接戦をモノにする競馬のうまさがセールスポイント。ちぎろうとするバンドワゴンに対して、決して離されずに最後に競り合いに持ち込めば、この馬の舞台になる。

 サトノルパンは、血統だけならここでも1番。そのセンスのよさでクラシックの主役候補の座を横から盗んでしまおうというのか。ネーミングにはそうした願いが感じられる。

 馬券はしぼりにしぼり◎◯▲の3連単を1点買い。