吉高由里子 「蛇にピアス」で挑んだ壮絶カラミ映画をプレイバック(1) ツイート 2014/04/01 ウェ~イ! いよいよ吉高由里子が朝ドラのヒロインになっちゃうよ。オジサン世代に絶大な人気を誇る女優だけに、毎朝の楽しみが一つ増えそうだ。さて、そんな“朝の顔”とは真逆の、壮絶なカラミの映画に出演していたことをご存じだろうか。それは08年に公開されたR15指定「蛇にピアス」のことだ‥‥。 常に20%以上の視聴率を記録した「ごちそうさん」の杏に代わり、NHKの朝の顔となるのは「花子とアン」(3月31日スタート)の吉高由里子(25)である。 「杏ちゃんたちが作ってくれた朝ドラの流れで、みんなが朝から元気になるようなドラマになれればいいなと思います」 杏とのバトンタッチの場で、吉高はそんな抱負を口にしている。明治、大正、昭和を舞台に、「赤毛のアン」の翻訳で知られる村岡花子の生涯を描くものである。等身大の役が多かった吉高にとって、自身が口にした「正念場」となりそうだ。 いや、そもそもデビュー作の「紀子の食卓」(06年、アルゴ・ピクチャーズ)から正念場だったと映画パーソナリティのコトブキツカサ氏は言う。 「園子温監督は、役者を壊してから撮るというスパルタ型のタイプ。ここでも心理的に追い込まれる意図をわからせるため、人1人しか入れないような箱の中に彼女を閉じ込め、何時間も放置しています」 それでも吉高は「最も尊敬するのは園子温監督」と公言する。よく“生まれながらの女優”と評価される吉高だが、監督に対して「ドM」に徹する姿勢はすがすがしいほどなのだ。 つい最近も吉高にインタビューしたコトブキ氏は、デビュー後の“重大な転機”を知ったばかり。 「07年9月に交通事故にあって、5日間もICUに入る重傷を経験しています。これからというやさきの事故だったので、『いつ死ぬかわからない』というのが彼女のバックボーンになったんですね」 さらに入院中に1冊の本に出会う。04年の芥川賞を受賞した金原ひとみ氏著「蛇にピアス」である。身体改造をテーマにした同作が蜷川幸雄監督で映画化されると聞くと、みずからオーディションを志願。 女優にこだわって映画を斬る映画評論家・秋本鉄次氏は、すでに撮影前から伝説が始まっていたと絶賛する。 「衣装合わせの場で真っ裸になり、蜷川監督に『こんなカラダですけど、よろしいですか?』と聞いている。もし、監督のイメージに合わなかったら申し訳ないというのが理由です。絶対にヌードから逃げないという覚悟も表しています」 蜷川氏は園子温氏と同じく役者を厳しく演出することで知られ、吉高にとっては相性のいい監督ということになる。 さらに共演者である高良健吾にも、控え室で衝撃のひと言を発している。 「カラミって、本当にシなくていいんですか?」 驚いた高良は「いや、シないでしょう」と答えたが、吉高は「ホンバンも辞さず」の心意気だったのだ。 そして映画版の「蛇にピアス」(08年、GAGA)は、期待にたがわぬ衝撃作となった──。 タグ: NHK,吉高由里子,朝ドラ,蛇にピアス,園子温,紀子の食卓,花子とアン,蜷川幸雄,週刊アサヒ芸能 2014年 4/3号,高良健吾 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [高知県] [熊本県] [岩手県] [宮城県] [愛媛県] [三重県] [茨城県] [宮城県] [北海道] [青森県]
ウェ~イ! いよいよ吉高由里子が朝ドラのヒロインになっちゃうよ。オジサン世代に絶大な人気を誇る女優だけに、毎朝の楽しみが一つ増えそうだ。さて、そんな“朝の顔”とは真逆の、壮絶なカラミの映画に出演していたことをご存じだろうか。それは08年に公開されたR15指定「蛇にピアス」のことだ‥‥。
常に20%以上の視聴率を記録した「ごちそうさん」の杏に代わり、NHKの朝の顔となるのは「花子とアン」(3月31日スタート)の吉高由里子(25)である。
「杏ちゃんたちが作ってくれた朝ドラの流れで、みんなが朝から元気になるようなドラマになれればいいなと思います」
杏とのバトンタッチの場で、吉高はそんな抱負を口にしている。明治、大正、昭和を舞台に、「赤毛のアン」の翻訳で知られる村岡花子の生涯を描くものである。等身大の役が多かった吉高にとって、自身が口にした「正念場」となりそうだ。
いや、そもそもデビュー作の「紀子の食卓」(06年、アルゴ・ピクチャーズ)から正念場だったと映画パーソナリティのコトブキツカサ氏は言う。
「園子温監督は、役者を壊してから撮るというスパルタ型のタイプ。ここでも心理的に追い込まれる意図をわからせるため、人1人しか入れないような箱の中に彼女を閉じ込め、何時間も放置しています」
それでも吉高は「最も尊敬するのは園子温監督」と公言する。よく“生まれながらの女優”と評価される吉高だが、監督に対して「ドM」に徹する姿勢はすがすがしいほどなのだ。
つい最近も吉高にインタビューしたコトブキ氏は、デビュー後の“重大な転機”を知ったばかり。
「07年9月に交通事故にあって、5日間もICUに入る重傷を経験しています。これからというやさきの事故だったので、『いつ死ぬかわからない』というのが彼女のバックボーンになったんですね」
さらに入院中に1冊の本に出会う。04年の芥川賞を受賞した金原ひとみ氏著「蛇にピアス」である。身体改造をテーマにした同作が蜷川幸雄監督で映画化されると聞くと、みずからオーディションを志願。
女優にこだわって映画を斬る映画評論家・秋本鉄次氏は、すでに撮影前から伝説が始まっていたと絶賛する。
「衣装合わせの場で真っ裸になり、蜷川監督に『こんなカラダですけど、よろしいですか?』と聞いている。もし、監督のイメージに合わなかったら申し訳ないというのが理由です。絶対にヌードから逃げないという覚悟も表しています」
蜷川氏は園子温氏と同じく役者を厳しく演出することで知られ、吉高にとっては相性のいい監督ということになる。
さらに共演者である高良健吾にも、控え室で衝撃のひと言を発している。
「カラミって、本当にシなくていいんですか?」
驚いた高良は「いや、シないでしょう」と答えたが、吉高は「ホンバンも辞さず」の心意気だったのだ。
そして映画版の「蛇にピアス」(08年、GAGA)は、期待にたがわぬ衝撃作となった──。