[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「絶品の切れ味ジャスタウェイ◎」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「絶品の切れ味ジャスタウェイ◎」

2014/06/05

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「絶品の切れ味ジャスタウェイ◎」

国際競馬統括機関連盟(IFHA)から発表された今年上半期の世界最強馬は、ニッポンのジャスタウェイ。ドバイデューティフリーで見せたぶっちぎりのレコード勝ちが高く評価されたものだが、遡ってジェンティルドンナ(この馬もジャパンカップ連覇で世界的に有名なのだ)を4馬身ちぎった天皇賞(秋)のパフォーマンスも同馬の強さを際立たせる効果となっていたはずだ。

この春、所用で英国のニューマーケット(同国の馬産の中心地)を訪ねる機会があったが、その時に聞かれたことといえば、「ジャスタウェイはどうしている? 次はどのレースを使うんだ」という質問ばかり。世界一の馬を欧州のビッグレースに招聘したい意向は想像以上に強く、「須貝調教師を口説くにはどうしたらいい?」と真顔で聞いてくる関係者までいた。日本の競馬を知ってもらうためには、強い馬を世界の舞台に披露するのが一番の近道、と強く感じたしだいだ。

というわけで、ジャスタウェイが出走する安田記念は、世界から熱い視線が注がれる正真正銘のグレード1の戦いになった。春の京都の馬場がケタ違いに速い時計が出るコンディションだったことまで知られているかどうかわからないので、もしグランデッツァ(1800メートルを1分43秒9)かワールドエース(1600メートルを1分31秒4)が、ジャスタウェイを破るような事態が起これば、その時計も込みで一気に世界のランクインということもあるかもしれない。IFHAの目を試すというわけではないが、そういうシーンも見てみたい気もしている。

とはいえ、本命はやっぱりジャスタウェイ。1800メートルか2000メートルがベストだろうが、東京のマイルなら短くはない。名実ともに世界一となった絶品の切れ味が、今回も堪能できることだろう。

武豊騎手は昨秋のマイル王、トーセンラーとのコンビ。京王杯SCを叩けなかったのは痛いが、調教を休んだわけではなく、状態面の不安はない。京都巧者と見られているが、武豊騎手は「そんなことありません。それだけでG1を勝てるほど甘くないですし、今なら東京でも力が出せます」と、前向き。金星を狙えるとしている。

グランデッツァは、ただすごい時計で走ったわけではなく、現実に5馬身差の圧勝。1馬身4分の1差のワールドエースより評価できる。

ミッキーアイルは、斤量有利とはいえ、古馬に目標にされる競馬では厳しいと判断するのが普通か。