[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「マジェスティHが巻き返す」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「マジェスティHが巻き返す」

2014/07/24

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「マジェスティHが巻き返す」

G3格付けで副賞に高級新車が付与されるのは中京記念だけ。さすがは車産業の要として栄える愛知県の開催の名物レースで、日本最大のメガカンパニーが「トヨタ賞」のサブタイトルで支えているだけのことはある。

とはいえ、この副賞は勝利ジョッキーではなく、馬主に授与されるもの。その事実を知らずに特大のキーを空に突き上げて喜びを爆発させた騎手が、あとで「キミのものになるわけじゃないんだけどね」と知らされてガックリという舞台裏に何度か立ち会った。考えてみれば、勝者に車が与えられるスポーツイベントというのは、一時よりずいぶん減ってしまったと思う。景気回復の兆しが見えてきたとはいえ、まだまだ世知辛いご時世。トヨタだけでなく、一流企業の協賛レースがもっともっと増えてくれば、世の中の空気も変わってくると思うのだが。

車がかかっているから、というわけでもないのだろうが、非常に難解なメンバー構成になった。別定重量でも難しいのに、ハンデ戦。ということは実績馬には不利と読むこともできる。

着順ほど負けていないサダムパテックが狙い頃かとも思ったが、G1を勝っている実績が現実として1~2キロの不利となってはね返ってきそう。シルシは対抗にとどめておく。

本命に期待するのはマジェスティハーツ。1番人気を裏切ったエプソムカップは、横山典騎手の狙った騎乗が裏目に出ただけ。「疲れなんか、まったくなかったよ」とは瀬戸口調教助手で、すぐに巻き返しの舞台をここに定めて調整されていた。勝ちに等しい内容だった前々走の新潟大賞典に目を向ければ、実績馬をまとめて負かして不思議はない。もとより、ハーツクライ産駒が夏場に強いというのは筆者の持論だ。

ムラ馬のイメージが濃いフラガラッハも、中京記念は走る。直線に向くまでエンジンに火がつくことは期待できないが、そうなった時の射程距離の長さはここに入っても随一。単があっても驚かない▲を献上。