[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「好走条件そろったワンアンドオンリー」

今週末10月26日のWIN5は、終盤をコンパクトにまとめられそうです。

WIN【4】のブラジルCは堅く収まりがちな一戦。前走の着順が3着以内だった馬は08年以降〈5 3 0 9〉と安定しています。傾向も加味して近走内容を素直に評価しましょう。

WIN【5】の菊花賞はコース適性がポイント。京都芝外か阪神芝外のレースで優勝経験がない馬は07年以降〈0 1 1 58〉と強調できません。距離適性にばかり注目の集まるレースですが、より重要なのは右回り、かつゴール前の直線が長いコースへの適性です。

あとは臨戦過程にも注目したいところ。同じく07年以降の傾向を見ると、前走で4着以下に敗れていた馬は〈0 1 2 53〉と苦戦していました。また、前走の着順が3着以内でも、その前走が京都芝外や阪神芝外以外のコースだった馬は〈0 2 2 31〉。今年のセントライト記念も内回りの新潟芝2200メートルが舞台でしたから、好走馬を安易に信頼しないほうがいいでしょう。

特別登録を行った馬のうち、これらの条件をキレイに満たしているのは、ミヤビジャスパーとワンアンドオンリーくらいです。やはり中心はワンアンドオンリー。ここ3年は神戸新聞杯の勝ち馬がそのまま菊花賞でも優勝を果たしていますし、皐月賞や日本ダービーのレースぶりを見ても、コース変わりが大きなマイナスになるとは思えません。

また、同馬が支持を集める分、ミヤビジャスパーをはじめとする伏兵陣の単勝オッズはそれなりに高くなるはず。WIN【5】をワンアンドオンリー1頭勝負にしても、WIN【4】通過後に穴っぽい馬を単勝で買っておけば、どちらが勝ってもそれなりに儲かるという状態を作れます。こうした事情を考えても、無理に手を広げる必要はなさそうです。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや） 「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊｢現在の勝負気配が分かる 騎手×調教師 黄金タッグ｣（ガイドワークス）が好評発売中。