[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「フィエロの瞬発力は魅力大」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「フィエロの瞬発力は魅力大」

2014/11/20

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「フィエロの瞬発力は魅力大」

武豊騎手は、このマイルチャンピオンシップを連勝中。実は、一昨年サダムパテックで勝ったのが21度目の挑戦を経ての初勝利で、あとは朝日杯フューチュリティSを勝てば、JRAのG1レースを完全制覇という「王手!」をかけたレースとご紹介すれば、そうだったと思い出してくださるファンもいらっしゃるはずだ。

こそばゆいところでずっと手が届かなかった、相性のよくないG1だったはずなのに、昨年はトーセンラーで連勝。そもそも京都コースは武豊騎手が最も得意とする競馬場なのだから、票田が開けばこうしたケースは十分に考えられたわけで、今年もトーセンラーをパートナーに得て、3連覇の可能性は十分あると思える。

トーセンラー自身も、ご承知のように大の京都巧者。昨年同様に、このレースに向けて坂路での調教に切り換えて、瞬発力を生かすマイル指向に作り変えている藤原厩舎の方針も好感が持てる。6歳になったとはいえ馬体はまだ若く、馬場悪化がないかぎり連軸としての信頼度は高い。

ただ、それ以上に買いたい馬が同じ藤原厩舎にいる。フィエロだ。この春のマイラーズカップで騎乗した武豊騎手が、「マイル適性はトーセンラー以上。敵に回したくない馬」と漏らしていたのが印象的で、初のG1挑戦だった安田記念でも8着とはいえ、伸び脚は目立っていた。追い込みがおもしろいように決まるシーズン末期の京都だけに、この馬の瞬発力は魅力たっぷり。トーセンラーに切れ味で負けないのはこの馬だ。

ミッキーアイルは、1週前の坂路の追い切りで49秒8。これはスタート地点で鞍上を振り落とし、その勢いで一気に坂を駆け上がったものだ。その身のこなしとダッシュの非凡さに感心したが、もっと驚いたのは止まらなければいけないところまで来ると勝手に減速、オーバーワークになることなくすぐに自分から捕まりにいったことだ。最後の1ハロンは13秒8。カッとなって走り切ったなら、48秒ソコソコの数字が出ていたのかと思うと、この馬のスピードのすごさに寒気を覚える。逃げ、先行が不利な舞台構成だが、▲はこの馬しかいない。

復調が遅れているロゴタイプだが、ルメールに替わることできっかけをつかむかも。サンライズメジャーも、差しに徹すれば連穴の資格ありだ。