[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「ダノンとノーザンFの戦い!」

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「ダノンとノーザンFの戦い!」

2014/12/18

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「ダノンとノーザンFの戦い!」

JC、阪神JFに続き朝日杯FSもノーザンファーム育成馬が強いレース。昨年優勝したアジアエクスプレスも日本に来てからはノーザンファームで育成された馬。2歳GIを勝つノウハウもズバ抜けています。

また、今年の朝日杯FSは、昨年までの中山から阪神で行われるようになったのもうれしい変更でしょう。ノーザンファームはJC、阪神JFも抜群に強いように、長い直線でスピードを発揮する馬を育成する技術にもたけているからです。1つ気になるとすれば、今年のノーザンファームは、2歳GIにあまり本気ではないことでしょうか。

ノーザンファーム育成の馬は、エース種牡馬のディープインパクト産駒が阪神JFにも朝日杯FSにも、あえて(?)出走すらしないのです(アンビシャスはノーザンファーム育成馬ですが、1勝馬なので恐らく出走できないでしょう)。

恐らく、ノーザンファームは、2歳GIは野球で言えば甲子園のような存在と考えているのではないでしょうか? ここで優勝を目指してしまうと、せっかくの逸材が本番のクラシックで潰れてしまう危険性も高いからです(ちなみにボクの近親は4番投手で甲子園に出場。プロ目前で故障が発生しました)。

特にディープ産駒には一生懸命走る気性の馬も多いので、2歳から本気で走らせてしまうと、体力的にも精神的にも、本番のクラシックを迎える頃には燃え尽きてしまう可能性も大いにあるのです。

もちろん、甲子園ですら本気を出さなくても優勝できてしまう怪物級がいれば話は別ですが、今年はそういう馬はいなかった、とも言えるかもしれません。

うがった見方をすれば、ノーザンファームはハービーンジャー産駒やネオユニヴァース産駒を勝ち上がらせたかったので、ディープ軍団の使い出しを遅らせたか(?)とも思いましたが‥‥ノーザンファームは毎年のように2歳GI用の馬と超大物だけで勝っているとも言えますので。

今年の朝日杯は、監督の都合でここが生涯のピークになるかもしれないディープ産駒のダノンプラチナとノーザンファームの甲子園(2歳戦)要員の戦い。これが、1週前のザックリとした印象です。


◆プロフィール 亀谷敬正(かめたに・たかまさ) テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com。推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞ビーム2015」(KADOKAWA/エンターブレイン)が好評発売中。