[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「実績上位コパノリッキー最有力」

今週で1回中山と1回京都が終了。今開催はそれぞれ枠順ごとの成績に偏りのあるコースが多かったので、若潮賞、五条坂特別、石清水Sを予想する際には、意識しておきたいところです。

WIN【3】の東海Sは堅く収まりそうな一戦。1回中京のダ1800メートルで施行されるようになった13年以降は、グレープブランデー、ニホンピロアワーズと、いずれもすでにG1を勝っている馬が優勝を果たしています。一方、JRA、かつダートの重賞で連対経験がなかった馬は〈0 0 1 12〉。前走の内容がいまひとつだった馬も苦戦していました。

注目はコパノリッキー。前走が復調を感じさせる内容でしたし、今年のメンバー構成なら実績上位と言っていいでしょう。あとはナムラビクターやニホンピロアワーズも有力候補です。

WIN【4】のAJCCも基本的には実績馬が強いレース。10年以降の好走馬は、その大半が前年のJRA重賞や同年の中山金杯で連対している馬でした。ただし、今年は例年以上にこの条件を満たす馬が多い豪華なメンバー構成。別角度からもう少ししぼらないといけません。

同じく10年以降の傾向を見ると、前年より前を含むJRA、かつ古馬（3歳以上、4歳以上）のG1かG2で連対経験のない馬は〈0 3 3 37〉。G3や2～3歳限定の重賞にしか実績のない馬は評価を下げるべきだと思います。

また、前走の馬体重が480キロ未満だった馬も〈0 1 1 19〉と期待を裏切りがちでした。

残念ながら（？）、断然人気となるであろうゴールドシップに逆らう材料はありませんが、エアソミュール、クリールカイザー、ダークシャドウあたりもイメージほどの差はないはず。予算に余裕があれば、ぜひ押さえておきたいところです。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや）「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「ウルトラ回収率2015－2016」（ガイドワークス）が好評発売中。