[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「イスラボニータには逆らえない」

今週末3月1日の2重賞はどちらもコース適性を重視したい一戦です。

WIN【4】は高松宮記念の前哨戦と位置づけられている阪急杯。10年以降は阪神芝、かつ上級条件のレースで連対経験のない馬が苦戦しています。一方、阪神芝の重賞で連対経験のある馬は複勝率45.8%と安定していました。

なお、同じく10年以降の傾向を見ると、6歳以上の馬は〈0 2 1 39〉と優勝例なし。若い馬を重視すべきでしょう。また、前走の距離が1400メートル未満だった馬も〈2 1 0 23〉と信頼できません。

注目は、やはりコパノリチャード、ミッキーアイルの2頭。どちらもこのメンバー構成なら実績上位ですし、ハクサンムーンらがいた前走の阪神Cよりもレースはしやすいと思います。

WIN【5】の中山記念も、05年以降は中山芝1800メートル前後、かつオープンクラスのレースで好走経験のない馬が不振。ヌーヴォレコルトのように、関西圏や東京を主戦場としてきた馬は過信禁物です。さらに、同年か前年、かつJRAの重賞で4着以内となった経験がない馬は05年以降〈0 0 1 36〉、同じく同年か前年、かつJRAのG1で10着以内となった経験がない馬は05年以降〈2 3 4 74〉。格のある馬を素直に信頼すべきでしょう。

これらの条件を問題なくクリアしているのはイスラボニータとロゴタイプくらい。昨年以降のパフォーマンスを考えると、やはりイスラボニータには逆らえません。5レース目でもありますし、1頭勝負を基本線にしたいと思います。

ちなみに、07年以降、かつ馬場状態が良以外だった年に限ると、7～8枠の馬は〈0 0 0 16〉、4～6枠の馬も〈0 2 2 15〉。道悪なら内めの枠に入った馬を警戒したいところです。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや）「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「ウルトラ回収率2015－2016」（ガイドワークス）が好評発売中。