[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「リアルスティールの1頭勝負!」

約2カ月にわたって続いた2～3回中山と1～2回阪神もいよいよラストウイーク。脚質や枠順が鍵を握りそうなレースも多いので、別表の傾向を参考にしつつ、直前までしっかり馬場の状況を観察しておきましょう。

WIN(2)は京葉S。日程や条件がほぼ同じだった昨年のオルフェーヴルCと07～13年（11年は開催されず）の同名レースは、前走で先行した馬が苦戦していました。また、どちらかというと外めの枠に入った馬が強く、馬番が1～9番だった馬は〈3 2 0 58〉。ここから前走がJRAの重賞かOP特別、かつその前走で5着以内だった馬を除いたら〈1 1 0 44〉と、ほとんど好走例がありません。今年も外枠の差し馬を中心に手広く構えたいところです。

WIN(5)は皐月賞。09年以降はJRAの中央場所、かつ芝1600メートル以上の重賞において優勝経験のない馬が〈0 2 1 60〉と苦戦しています。まだ底が見えていない実績馬を素直に重視すべきレースと言えるでしょう。

ちなみに、JRAの重賞かOP特別において単勝1番人気となった経験がない馬は09年以降〈0 1 0 63〉。主役級との評価を受けないまま勝ち進んできた馬、今年で言うとキタサンブラックやサトノクラウンのようなタイプは評価を下げるべきかもしれません。

特別登録を行った馬のうち、これらの条件を全てクリアしているのはダノンプラチナ、リアルスティールの2頭だけでした。もっとも、前走で出走メンバー中4位以下の上がり3ハロンタイムに終わった馬は09年以降〈1 1 2 48〉。この条件に引っ掛かってしまうダノンプラチナは過信禁物だと思います。5レース目ということもあり、リアルスティールの1頭勝負を基本線としたいところです。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや）「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「ウルトラ回収率2015－2016」（ガイドワークス）が好評発売中。