[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「「超高速決着」ならマイラーが激走!」

今年の皐月賞は、金曜日以降晴天が続けば、レコードタイムの更新も十分にありうる馬場状態になり、超高速決着は確実です。

過去の高速決着の皐月賞といえば、13年の1分58秒0のレコードタイム。1着ロゴタイプ、2着エピファネイア、3着コディーノは全て「母父サンデーサイレンス系」。したがって父馬は全て「非サンデー」の馬。

また、ロゴタイプは、2000メートル以上での唯一の勝ち星がこの皐月賞。3着のコディーノも母系がスプリンターということもあり、2000メートルで勝つことはありませんでした。

2着のエピファネイアはのちにジャパンカップを圧勝。ダービーでも勝ちに等しい内容。実力的には断然のハズですが、皐月賞で勝てなかったのは、マイラーに有利な馬場だったから。

手前味噌になりますが、同じく高速決着（1分58秒7）だった09年は、8人気で2着のトライアンフマーチを本命にしました。同馬も2000メートル以上で勝利することはなかった馬。母は桜花賞勝ち馬で、スプリントG1も好走したトライアンフマーチ。高速決着はマイラーが走りやすい当レースの傾向を加味して本命に選んだのです。

当時、トライアンフマーチ抜擢のヒントになったのが、04年の皐月賞。当時も高速馬場で1分58秒台の決着でした。その時の勝ち馬ものちに春、秋のマイルG1を完全制覇したダイワメジャー。3着のメイショウボーラーは2000メートル以上のレースでは未勝利の馬。ダートのマイルG1、スプリントG1、マイルG1でも活躍しました。

先に書いたように今年は金曜日以降晴れが続けば高速馬場。「2000メートルよりも短い距離で活躍する血統馬」が有利な馬場になる可能性はきわめて高いです。

狙ってみたいのはクラリティスカイ。父クロフネは芝のマイルでレコードタイムを記録。産駒もスプリントG1馬カレンチャン、スリープレスナイト。そして母父はサンデー系のスペシャルウィーク。高速馬場だった13年の皐月賞も母父サンデー系が1～3着。スペシャルウィークは父としても母父としても皐月賞の連対馬を出しています。

ダノンプラチナは芝マイルG1の朝日杯FSを優勝。朝日杯FSでも書いたように、ディープ産駒のマイル要員。ダービー用のディープよりも稼ぐ馬のお手本になるような気もしますが、はたして。

◆プロフィール 亀谷敬正（かめたに・たかまさ）テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞ビーム2015」(KADOKAWA／エンターブレイン)が好評発売中。