[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「｢クイーンS｣はレッド1頭勝負」

今週末8月2日の2重賞は、それぞれ対照的な方針で臨むべきだと思います。

WIN(3)のクイーンSは堅く収まりがちな一戦。近年の優勝馬はJRAG1で好走経験があった馬ばかりです。なお、13年に単勝最低人気（79.4倍）の低評価を覆して2着となったスピードリッパーも、11年オークスで5着に食い込んでいた馬。高額配当を狙う場合もG1での実績を重視すべきでしょう。

また、同じく10年以降のレース傾向を見ると、JRA、かつ芝1600メートル以下の重賞において5着以内となった経験がない馬は〈0 2 3 31〉。中長距離のレースを主戦場としてきた馬も信頼できません。

注目は、やはりレッドリヴェール。前走がJRAG1だった馬は10年以降〈4 2 3 13〉と堅実ですし、コース替わりもプラスに働くと思います。札幌芝に実績があるノットフォーマル、オークスや秋華賞で善戦したブランネージュもおもしろい存在ですが、点数を押さえるなら1頭勝負を基本線としたいところです。

WIN(5)のアイビスSDは、先行力の高さがポイント。JRA、かつ新潟芝 1000メートル以外、かつ1000万下から上のクラス、かつ4角2番手以内だったレースにおいてV経験のない馬は11年以降〈0 0 0 30〉と好走例がありません。

さらに、同じく11年以降の傾向を見ると、キャリア24戦以上の馬は〈0 0 2 31〉。比較的若い馬を重視するべきでしょう。なお、前走の内容がいまひとつだった馬も苦戦していました。

枠順にもよりますが、前出の条件をクリアしたネロ、ルベーゼドランジェ、レンイングランドあたりは楽しみ。ただ、今年のメンバー構成なら、手広く構えるに越したことはないと思います。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや）「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊｢ウルトラ回収率2015－2016｣（ガイドワークス）が好評発売中。