[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「ビッグアーサーが外枠なら狙い目!」

過去3年の高松宮記念はまったく傾向の異なる馬場で行われました。

エアロヴェロシティが勝利した昨年は、馬場の真ん中を通ったパワー型の先行馬が1〜3着を独占。一昨年は、さらにタフなドボドボの不良馬場。それまで芝1200メートルに勝利実績がなかったコパノリチャードとスノードラゴンが1、2着。そしてロードカナロアが勝利した３年前はレコード決着。速い上がりを使える馬が上位を占めました。

このように毎年馬場傾向が大きく異なっているのですから、狙う馬のタイプは当然変わってきます。

ただし、これだけ馬場が異なるにもかかわらず、毎年続く傾向もあります。

その一つが、高松宮記念は、毎年のように外枠の人気薄が絡むことです。過去5年の当レースで6番人気以下で馬券になったのが、全て7〜8枠の馬。また、1〜3枠の内枠で馬券になったのは12年ロードカナロア、14年コパノリチャード、15年エアロヴェロシティの3頭。コパノリチャードとエアロヴェロシティは外国人騎手。ロードカナロアは1番人気3着ですから人気を裏切った形。

つまり、イチかバチかの騎乗もでき、なおかつ内をさばく技術もたけている外国人騎手以外は7、8枠からスムーズに走らせたほうが有利なレースではあります。よって、外寄りの枠から、馬場に向いた馬を狙うのが当レースの基本的な狙い方となります。

外寄りの枠を引いたら狙ってみたいのがビッグアーサー。父はスプリントの名血サクラバクシンオー。昨年、３年前と人気薄で複数馬券になったハクサンムーンも母父サクラバクシンオー。スプリントのＧⅠなのですからスプリントの名血を素直に買うことも有効な馬券戦略です。

さらに母父はキングマンボ。当レースをレコード勝ちしたロードカナロアもキングマンボ系でした。

母母父は欧州の名血サドラーズウェルズ。実は当レースで馬券になる馬はスプリントの名血に加え、欧州の主流血統も併せ持つ馬が走るレース。母系で馬力と底力を補強されているのも強調材料です。

差せる馬場ならウリウリもおもしろい血統。母父はカレンチャン、スリープレスナイトなど牝馬のスプリントＧⅠ馬を複数出したフレンチデピュティ。父はディープインパクト。差せる馬場なら1200メートルでも狙える種牡馬です。

◆プロフィール 亀谷敬正（かめたに・たかまさ）テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞ビーム2015」(KADOKAWA／エンターブレイン)が好評発売中