[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「アンビシャスの末脚が唸る」

ＧⅡの大阪杯が来年にもＧⅠに昇格するという噂。火のないところに煙は立たない、というわけで、今回は一部マスコミの報道が煙の元となっている。根拠は示されていないが、この手の記事はＪＲＡ幹部のリークを得てのそれがほとんど。そして、これまでの例を振り返れば、的中の確度は決して低くないのだ。

ただ、今回のケースはあまりにも唐突だ。ドバイや香港に国内の一流馬が流出するのを防ぐ目的とも言われているが、だとすると今秋から実現するという、日本馬が出走する外国の主要競走の馬券発売と方向が違ってしまう。強い馬がそろうからという理由なら、中山記念にもその資格が論議されなければいけないだろうし、ＧⅠレースの粗製乱造という批判にさらされる危険性も十分に考慮されなければならない。クリアすべきハードルは高そうだ。

さて、格付けはどうであれ、上質なメンバーがそろうレースは購買意欲を高めてくれる。今年の大阪杯もおもしろそうだ。

ＧⅠ未勝利でも、アンビシャスの充実ぶりに引かれる。この大阪杯以上とも思える上質なメンバーがそろった中山記念で、ドゥラメンテに迫る末脚を披露して２着。ルメール、デムーロから横山典に乗り替わることで人気が下がるのならそれも好都合。最後の急坂を勢いよく駆け上がってくるシーンを目に浮かべて本命に期待する。

ラブリーデイは、ジャパンカップ、有馬記念のどちらかを勝っていれば文句なしの年度代表馬だったはずで、今回はその悔しさをデムーロへの乗り替わりで晴らしに来た。放牧でリフレッシュした姿は好感度バッチリで、昨年だけで重賞６勝した実力をあらためて評価。

ショウナンパンドラは、ジャパンカップ制覇から順調さを欠いてしまったが、ここへきて復調気配。戦歴はラブリーデイに次ぐものがあり、牝馬だからという考えはよけい。

タッチングスピーチは、いちばん強かったのが阪神で行われたローズＳだった。切れ味は牡馬以上のものがあり、大勢逆転も可能。

武豊騎手との新コンビが期待されるキタサンブラックは、中間の気配がイマイチ。ヌーヴォレコルトは、岩田騎手が美浦に本拠地を移してまで、その調整にイレ込んでいるが、彼自身の騎乗のリズムがかなり長い間乱れ気味。割り引き材料と考えたい。