[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「いまだディープ産駒の勝利ナシ」

今週末4月17日に行われるＷＩＮ５対象レースで重賞はＷＩＮ５の皐月賞だけ。ＷＩＮ１〜４は脚質別成績に偏りのあるレースばかりですからメンバー構成しだいでは大胆にしぼり込めると思います。

ＷＩＮ２の京葉Ｓは差し馬が強いレース。先行力の高さを生かしたいタイプは評価を下げるべきでしょう。

なお、さらに詳しく分析してみると、馬番が1〜9番だった馬のうち、前走が平地競走、かつ前走の4角を8番手以内で通過した馬は〈0 1 0 46〉。要するに好走した馬の大半は「外寄りの枠を引き当てた馬」か「極端に先行力の低い馬」です。

ＷＩＮ５の皐月賞は過去の戦績を素直に評価したい一戦。東京で施行された11年を含め、中央場所、かつ芝1800メートル以上の重賞で連対経験がない馬は、11年以降〈0 0 1 39〉と低調な成績に終わっています。

さらに、前走の着順が3着以下だった馬は、11年以降〈0 1 2 35〉と優勝例なし。そして、前走の単勝人気順が2番人気以下だった馬も11年以降〈1 0 2 65〉と信頼できません。前走の内容がいまひとつだった馬はもちろん、前走であまり評価されていなかった馬も割り引くべきでしょう。

全ての条件をクリアしたのはサトノダイヤモンドとリオンディーズだけ。この2頭と同等に評価したほうがよさそうな馬は、前走で単勝1番人気馬並み（単勝オッズ2.6倍）の支持を集めていたマカヒキくらいです。

ディープインパクト産駒が11年以降〈0 2 2 12〉であることを考えると、ＷＩＮ５はリオンディーズをやや優先したいところですが、いずれにしても大きな波乱はないと思います。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや）「ＪＲＡホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊｢ウルトラ回収率2016─2017｣（ガイドワークス）が好評発売中。