[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「フローラＳは前々走以前の成績重視」

今週末から2回東京と3回京都の開催がスタート。ＧⅠこそありませんが、個性的な重賞やＯＰ特別がよく組まれていることもあり私個人としては毎年楽しみにしている週です。

ＷＩＮ２のオアシスＳは、コース適性の高さを重視したいレース。また、前走で人気薄だった馬、すなわち前々走以前の実績がいまひとつだった馬も優勝争いに食い込めていませんでした。さらに、前走がＪＲＡの重賞か地方のダートグレード競走だった馬を除くと、6歳以上の馬も11年以降〈0 3 1 39〉。高齢馬は過信禁物と見るべきでしょう。

ＷＩＮ４のマイラーズＣは、阪神芝・外1600メートルで施行されていた07〜11年を含め、レース傾向にほとんど変化がない一戦。前走が六甲Ｓだった馬を除くと、前走との間隔が中３週以内だった馬は07年以降〈0 1 1 47〉と苦戦しています。また、コース適性の高さも重要なポイントです。

有力候補は、六甲Ｓを制したダノンリバティ、2年連続で好走しているフィエロ。ただ、実績上位でコース替わりがプラスに働きそうなダノンシャーク、レッドアリオンあたりも侮れません。

ＷＩＮ５のフローラＳは臨戦過程がカギ。前走がＪＲＡの重賞かオープン特別だった馬は11年以降〈0 2 1 36〉、前走が1600メートル以下のレースだった馬は11年以降〈0 0 0 22〉なので気をつけましょう。また、前走の単勝人気順が3番人気以下だった馬も11年以降〈0 3 3 52〉。前走よりも、前々走以前の成績を重視すべきだと思います。

出走予定馬の中ではパールコード、ビッシュあたりが楽しみ。もっとも、傾向もありますし、メンバー構成や枠順しだいで柔軟に構えたいところです。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや）「ＪＲＡホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊｢ウルトラ回収率2016─2017｣（ガイドワークス）が好評発売中。