[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「｢樫｣で馬券になるディープ産駒の条件」

昨年のオークス前日に公開した予想では、3人気で1着のミッキークイーンを本命。対抗は6人気で3着のクルミナル。3番手に1人気で2着のルージュバック。本命、対抗は人気より走って馬券になりましたが「オークスで走るパターン」のディープ産駒を機械的に選んだだけです。

オークスで馬券になるディープインパクト産駒は、「オープンクラスの連対経験」「1600メートル以上の距離で2勝以上」「上がり34.5秒以下の速い上がりでの連対経験」。以上3つの条件を全て満たした馬が走ります。

なお、昨年はディープインパクト産駒が5頭出走。先の条件を全て満たしていたのはミッキークイーン、クルミナルの2頭だけ。

今年の特別登録馬で先の条件を満たすディープインパクト産駒はシンハライトとレッドアヴァンセの2頭。いずれもノーザンファームの育成馬ですが、昨年の1、3着馬のディープ産駒もノーザンファーム育成馬でした。

シンハライトから買えば当たる確率はかなり高いでしょうが、抽選で出走できればビッシュはぜひ買いたいディープ産駒。

同馬は中距離戦で2勝。上がり33秒台の強烈な末脚も使っています。オープン勝ちの実績こそありませんが、デビューから2戦で発揮したパフォーマンスはオープン馬に匹敵するもの。それを多くの皆さんが認めたからこそ、前走の重賞フローラＳでは1人気に支持されたのでしょう。

結果は人気を裏切り5着でしたが、敗因は明白。ディープ産駒はレース後に反動が出やすいため、連勝で馬が疲れていたのです。

横山典弘騎手はレース前に馬の体調も察知できるため、フローラＳは返し馬で「無理はできない状態」と判断。最後方から直線も軽く追うだけの競馬でした。もしも、オークスで出走がかない、馬券になるようなことがあれば、それは横山典騎手のお膳立て（フローラで体力を温存させたこと）が非常に大きな意味を持つことになります。

しかし、横山典騎手はジェラシーに乗る予定。同馬の管理調教師は義理の弟（妻が横山典騎手の妹）で、馬主はカンパニー、アンビシャスも所有している近藤英子さん。

たとえＧⅠでも目先の勝利より「馬の体調」と「義理」を優先する横山典騎手らしいジャッジではないでしょうか。

◆プロフィール 亀谷敬正（かめたに・たかまさ）テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞ビーム2015」(KADOKAWA／エンターブレイン)が好評発売中。