[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「モーリスに逆らうのは無謀」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「モーリスに逆らうのは無謀」

2016/06/02

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「モーリスに逆らうのは無謀」

デビュー30周年を迎えた武豊騎手が、自身の足跡を写真や、獲得したカップ、トロフィー、メダル等の展示で振り返る「武豊展」を全国展開で開催している。

手始めの日本橋三越は、春の天皇賞をキタサンブラックで勝った直後というタイミングも効いて、有料の催事としては記録的な集客数を残す大成功を収めたという。

続く京都伊勢丹の開催(5/27〜6/12)も、やはりその直前にエイシンヒカリで仏GⅠイスパーン賞を勝つという強烈なインパクト。47歳で、全盛時に少しもヒケを取らない輝きを放ち続けるのだから、正真正銘の天才。そのわりに、日本では最強クラスの馬の騎乗から遠ざかっているような気がするのだが。

今年の安田記念の最強馬は、誰が見てもモーリスで異論がないはず。ただいまGⅠを4連勝中。その鞍上が、安田記念が川田、マイルCS、香港マイルがムーア、チャンピオンズマイルがモレイラとくるくる替わり、今回がトニー・ベリーだ。厩舎というよりはオーナーサイドの主導によるキャスティングなのは明らかなわけで、一抹の寂しさを感じないわけにはいかない。とはいえ、競馬は騎手よりも馬。今のモーリスの充実に反旗をひるがえすのは無謀というものだろう。

武豊騎手はディサイファに騎乗。ドバイのモハメド殿下の持ち馬で、外国人オーナーに正しく評価されているというのはうれしいかぎりだ。1600メートルがどうかだが、昨秋の毎日王冠(1800メートル)でエイシンヒカリの2着という星が、今だからこそ光って見える。大穴ならここだ。

リアルスティールもこの距離が鍵だが、力はモーリスに次ぐもの。ムーアから手綱が戻ってきた福永騎手も、ここは大いに発奮する舞台だろう。

サトノアラジンは、前走が初重賞勝ちだったが、その内容がすばらしかった。上がり32秒4は、相手がモーリス級であったとしても差し切っていたと思えるすごい脚。新鮮さを買う。

香港からの参戦、コンテントメントの人気は盛り上がっていない。前走がモーリスの2着。完敗だったとはいえ、あの馬以外にはひけめがないはずで、人気がないのなら当然買うべき。

ルメールのフィエロ、ミルコ・デムーロのロサギガンティアが押さえ。