[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「｢宝塚記念｣は手広く構えるべき」

16年の上半期もいよいよラストウイーク。来週からしばらくの間はローカル場へ舞台が移りますし、ＷＩＮ５も〝総決算〟のつもりで臨みたいと思います。

ＷＩＮ４のパラダイスＳは、傾向からもわかるとおり、順当な決着となる可能性が高そうな一戦。そもそも、現在の施行条件となった13年以降の1〜3着馬9頭中、15年1着のスマートオリオンを除く8頭は単勝オッズが9倍未満でした。なお、JRA、かつ1600万下から上のクラス、かつ4角を3番手以内で通過したレースにおいて優勝経験がある馬は、13年以降〈3 1 1 11〉と比較的堅実。先行力が高そうな馬を重視すべきでしょう。

ＷＩＮ５の宝塚記念は距離適性がポイント。近年の好走馬は芝2000メートルのレースに十分な実績があった馬ばかりです。また、基本的に高齢馬は過信禁物。馬齢が7歳以上だった馬は10年以降〈0 0 0 16〉ですし、前年か同年にJRA、かつ芝2000メートルのＧⅠかＧⅡで優勝経験があった馬を除くと、馬齢が6歳だった馬も10年以降〈0 0 0 10〉と好走例がありません。

さらに、JRA、かつ4角を3番手以内で通過した重賞において優勝経験がない馬は、10年以降〈0 1 2 41〉。先行力が高い馬や、まくる競馬ができる馬を高く評価するべきだと思います。あとは同年の天皇賞・春で4着以内となった馬も10年以降〈0 0 1 11〉と人気を裏切りがちでした。

以上の条件を全てクリアしているのは、アンビシャス、サトノクラウン、ラブリーデイあたり。キタサンブラックが臨戦過程に、ドゥラメンテが脚質に不安を抱えている分、ある程度は手広く構えるべきでしょう。いちおうの本命はアンビシャス。前走のようなレースができれば今回も楽しみです。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや）「ＪＲＡホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊｢ウルトラ回収率2016─2017｣（ガイドワークス）が好評発売中。