[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「巴賞の4着以内馬は全て馬券圏外」

今週末7月17日は重賞こそ函館記念だけですが、中京と福島のメインレースもオープン特別です。

ＷＩＮ３の函館記念は、前走のレース内容よりも前走の格や人気が重要。10年以降の傾向を見ると、前走がJRAの重賞だった馬のうち、単勝人気順が12番人気以内だった馬は〈5 3 4 21〉と安定していたものの、13番人気以下だった馬は〈0 0 0 13〉と好走例がありません。

また、前走がJRA重賞以外、かつ単勝人気順が4番人気以下だった馬は〈0 2 0 28〉。格が高くないレースだったにもかかわらず人気を集められなかった馬は苦戦していました。なお、同じく10年以降は、JRA、かつ2000メートルの11頭立て以上のレースで優勝経験がない馬は〈0 1 1 33〉。距離や多頭数のレースに対する適性も問われています。

さらに、同年の巴賞で4着以内だった馬が〈0 0 0 10〉と人気を裏切りがちな点も見逃せません。

これらの傾向を全てクリアしているのはダービーフィズ、ネオリアリズム、マイネルフロスト、マイネルミラノといった面々。あとはコース替わりがプラスに働きそうなファントムライトあたりも魅力的なので、取捨を判断しましょう。

ＷＩＮ４のジュライＳは、堅く収まりがちな一戦。ただし、枠番が1〜2枠だった馬は12年以降〈0 0 0 12〉なので注意したいところです。

ＷＩＮ５のバーデンバーデンＣは、傾向を考えると、距離適性が高い馬を重視したいレース。なお前走の4角を2番手以内で通過した馬は09年以降〈0 2 0 16〉、馬番が1〜4番だった馬は09年以降〈0 0 2 26〉と、それぞれ人気を裏切りがちでした。メンバー構成や枠順しだいではしぼりやすいと思います。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや）「ＪＲＡホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊｢ウルトラ回収率2016─2017｣（ガイドワークス）が好評発売中。