[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「｢函館2歳S｣で絞るなら牝馬2頭」

今週末7月24日はＷＩＮ５の福島テレビOPが一つのポイント。現在の施行時期に変わった13年以降は、3回とも単勝オッズ10倍以上の伏兵が優勝を果たしています。ここを手広く押さえるのであれば、重賞の2鞍をできるだけしぼり込みたいところです。

ＷＩＮ３の函館2歳Sは勝ち上がったレースの内容に注目したい一戦。11年以降の傾向を見ると、JRA、かつ芝のレースにおいて「4角5番手以内から1着」となった経験がない馬は〈0 0 0 23〉、「出走メンバー中1位の上がり3ハロンタイムをマークしたうえで1着」となった経験がない馬は〈0 1 2 40〉と、それぞれ苦戦していました。

また、別表でも指摘しましたが、このレースは基本的に牝馬が優勢。特に前出の2条件をクリアしていた牝馬は11年以降〈4 3 1 9〉と信頼できます。

早くから出走を表明していた馬のうち、これらの傾向から強調できるのはメローブリーズ、ラーナアズーラの2頭くらい。牡馬を含めればガーシュウィン、モンドキャンノあたりも魅力的ですが、しぼるなら牝馬の2頭を優先するべきでしょう。

ＷＩＮ４の中京記念で積極的に狙いたいのは、ゴール前の直線に急坂があるコースを得意としている馬。中山芝、中京芝、阪神芝の重賞かオープン特別において優勝経験がない馬は、12年以降〈0 1 2 35〉といまひとつでした。ちなみに、負担重量が57キロ未満だった馬も12年以降〈0 3 2 40〉と勝ち切れていません。

注目はトウショウドラフタ。3歳なので負担重量は57キロ未満になると思いますが、G1の前走で5着に健闘した実績馬ですし、コース適性の高さもすでに証明しています。別表の傾向から、脚質もこのレースに向いていると思うので、素直に重視したいところです。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや）「ＪＲＡホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊｢ウルトラ回収率2016─2017｣（ガイドワークス）が好評発売中。