【眼福ラーメン】　東京・水天宮「麺画廊 英（HANABUSA）」

妥協なき高級食材が描き出す芸術作品

丼というキャンバスにラーメンという絵を描く。このコンセプトを聞けば、少々気取った店と思う人もいるかもしれない。しかしそこには、若き店主、手塚氏の「イタリアンやフレンチの芸術作品のような一皿に負けないラーメンを作りたい」という想いが込められている。

メインは鶏ダシの「雫〜しずく〜」と和ダシの「和〜なごみ〜」の2種。「和」は、利尻昆布、花カツオ節、アサリなどから丁寧にとったダシと、「そんな手間はかけていられない」といくつもの製麺所に断られながら開発した、最高級小麦「春よ恋」使用の特注麺が、とことん優しくも驚くべき深みのある極上のハーモニーを奏でる。チャーシューに使う「美桜鶏」も「神威豚」も、通常は料亭などで使用する高級銘柄。「一杯のバランスを取ろうとすれば、全てを質の高いもので統一せざるをえない」と語る店主の顔に、確固たる信念を感じた。

麺画廊 英（HANABUSA）
電話：03-6661-9932
住所：東京都中央区日本橋人形町2-35-2
営業時間：火～土11:30～14:00 18:00～22:00、日・祝11:30～14:30
定休日：月

和（なごみ） 770円