[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「鞍上モレイラでロワＪ本命」

昨夏、ワールドオールスタージョッキーズ参戦で初来日を果たし、2日間で7勝をあげる強烈なインパクト。世界最強騎手の呼び声も高いジョアン・モレイラ騎手（ブラジル出身で、現在は香港を拠点として騎乗）が、今夏も札幌にやって来る。

しかも、今回は短期免許制度を初めて利用してのそれで、8月13日から28日まで3週間の滞在が決まっている。香港では1日9レース中8鞍に騎乗して全勝するなど、尊敬を込めてファンから「マジックマン」と呼ばれている名手。今年はどれほどのパフォーマンスを見せてくれるのか、今から注目を集めている。

初週のメイン、エルムSでのモレイラ騎手は、ロワジャルダンに騎乗する予定。主戦・横山典、前走はミルコ・デムーロが騎乗して思うような結果が出せていない難しい馬だが、モレイラが乗るだけで走ってしまいそう。ミーハーな予想と言われても、ロワジャルダン以外に本命を打つ気になれない。それほどすごい騎手なのだということで、ご勘弁を。

馬の力で買えば、モンドクラッセ、ブライトライン、クリノスターオー、リッカルド、ジェベルムーサの順か。決して悪いメンバーではないのだが、モレイラの魅力には勝てない。

相手筆頭という意味で言えば、モンドクラッセ。前走が強かったし、札幌コース3戦3勝という実績も光る。また、ブライトラインは佐賀のサマーチャンピオンに選出されながらも、そこを断っての参戦。陣営の意気込みが熱い。

翌週の札幌記念のモレイラ騎手は、香港のチャンピオンマイルで圧勝したモーリスとのコンビ。安田記念は鞍上との呼吸がまったく合わずに取りこぼしたモーリスだったが、モレイラなら何も心配はいらない。

武豊騎手もヌーヴォレコルトで参戦だが、モーリスの輝きには一歩も二歩も譲る。相手探しに徹していい。

妙味は、唯一の3歳馬レインボーライン。NHKマイルCでコンマ1秒差の3着。距離が長かったダービーでもコンマ７秒差の8着。レベルが高い世代でこの実績なら、3キロの斤量差で何とかなる。