[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「モーリス＆ヌーヴォの過信禁物」

8月14日のＷＩＮ１はエルムＳ。10年以降の傾向を見ると、前走の着順が7着以下だった馬は〈0 0 1 26〉、前走の単勝人気順が5番人気以下だった馬は〈0 4 1 34〉と、それぞれ勝ち切れていません。傾向からも、順当な決着となる可能性が高いはず。今年のメンバー構成なら、ショウナンアポロンやモンドクラッセあたりを重視すべきでしょう。

ＷＩＮ３の関屋記念は、傾向からもわかるように実績馬が強い一戦です。

なお、同年の中京記念で6着以内だった馬は12年以降〈0 0 0 14〉。同じサマーマイルシリーズの対象レースでコースの形態も似ていますが、求められる資質はまったく異なります。

これらの傾向をキレイにクリアしているのはマジックタイム、ロサギガンティアくらいです。一方、今年の中京記念組はＧⅠで好走経験のある馬が少ないこともあって、全体的に強調きません。

8月21日のＷＩＮ１は北九州記念。近年は若い馬が強く、馬齢が6歳以上だった馬は、11年以降〈0 0 1 29〉と苦戦していました。また、基本的には前走好走馬が強いレース。特に前走がサマースプリントシリーズ対象レース、かつその前走で5着以下だった馬は11年以降〈0 0 1 28〉なので気をつけましょう。

ＷＩＮ３の札幌記念は、最近になってレースの性質が変化してきた印象。ヌーヴォレコルトやモーリスのように中央場所の重賞を主戦場としてきた実績馬は過信禁物です。

前走4着以下の馬が13年以降〈0 0 1 22〉と苦戦している点は気になるものの、ヒットザターゲットやヤマカツエースらの巻き返しを警戒しておいたほうがいいと思います。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや）「ＪＲＡホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊｢ウルトラ回収率2016─2017｣（ガイドワークス）が好評発売中。