[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「キーンランドCは前走好走馬重視」

今週末8月28日の2重賞は、いずれもコース適性に注目したい一戦です。

ＷＩＮ２のキーンランドCは、11年以降に限ると北海道、かつ芝1200メートルのレースを得意としている馬が優勢。また、前走の着順が4着以下だった馬は〈0 2 2 45〉なので、前走好走馬を重視するべきでしょう。

さらに、馬齢が3歳だった馬は〈0 0 0 10〉と好走例なし。また、馬齢が6歳以上だった馬も〈0 1 2 31〉と勝ち切れていないうえ、前年か同年のサマースプリントシリーズ対象レースで連対経験がない馬に限ると〈0 0 0 28〉でした。

早くから出走を予定している馬のうち、これらの条件をキレイにクリアしているのはホッコーサラスターくらい。1000万下で足踏みの続いていた5歳牝馬ですが、ここ2戦のレースぶりや今年のメンバー構成を考えると侮れません。

ただ、今年は例年よりも北海道実績のある3歳馬が多い印象。シュウジやソルヴェイグあたりは無理に評価を下げなくてもいいと思います。

ＷＩＮ３の新潟2歳Sで真っ先にチェックしたいのは「新潟芝外回りか東京芝か中京芝のレースで、4角を4番手以下で通過、かつ出走メンバー中2位以内の上がり3ハロンタイムをマークした経験がある馬」です。

簡単に言えば、ゴール前の直線が長い左回りのコースで差しの競馬を経験している馬ということ。該当する馬は12年以降〈4 3 2 20〉と堅実でした。

有力候補はヴゼットジョリー、オーバースペック、マイネルパラディ、モーヴサファイアあたり。どの馬も楽しみですが、デビュー戦で勝ち上がりを果たしたヴゼットジョリー、モーヴサファイアは一枚上の評価とするべきでしょう。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや）「ＪＲＡホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊｢ウルトラ回収率2016─2017｣（ガイドワークス）が好評発売中。