[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「中山の｢開幕週｣は追い込み馬を狙え」

昨年秋の中山開幕週は、逃げた馬が12レースで未勝利。連対馬も2頭のみ。3年前の13年は逃げ馬は12レース中2勝、4連対。一昨年は馬場改修で開催なし。つまり、馬場を改修したことにより、中山芝は開幕週から差しやすくなり、逃げ馬が厳しくなりました。

この現象は、一昨年末の馬場改修工事による影響も大きいです。馬場改修によって、路盤の水はけがよくなりました。そのため、水をまいて路盤をほぐしても（柔らかくしても）、馬場状態を良好に保てる構造に。従来よりも開幕週から柔らかい路盤で競馬を行えるようになったわけです。

この傾向は中山に限ったことではありません。7、8月に行われた小倉芝も開幕週から‥‥いや「開幕週だからこそ」差しがバシバシ決まりました。

馬場の路盤をほぐして柔らかくする作業は「開催前にしか」行えません（開催中はできません）。つまり、今の競馬は開幕週が最も柔らかい馬場を人為的に作られるため、開幕週こそ差し馬を狙うのです。

そして、このような馬場の作りは、発言力のある騎手にもおおむね好評な模様。今後もこの馬場作りのトレンドは続きそうです。

であれば、我々はその馬場作りを利用して馬券を買うしかありません。小倉の開幕週も差し馬を狙い撃ち。HPで公開した予想でも勝負レースで本命馬が豪快に追い込みを決め、単勝1680円の好配当を的中することができました。

今年の京成杯AHもサンデー系の中距離血統が差しを決めやすい馬場になりそう。昨年も13人気で追い込み勝ちを決めたフラアンジェリコの父はネオユニヴァース。11人気で2着のエキストラエンドの父はディープインパクト。いずれも中距離ＧⅠの勝ち馬で、産駒にも中距離ＧⅠ勝ち馬がいるサンデー系の種牡馬。

同じくサンデー系のステイゴールドのグランシルクもクビ差4着‥‥これが3着だったら昨年は的中できたのですが‥‥。

今年の出走想定馬でディープインパクト産駒の差し馬はダノンプラチナ、リーサルウェポン、ラングレーの3頭。馬券的にはリーサルウェポン、ラングレーでしょうか。

ロードクエストは芝2000メートル重賞でも追い込んで2着。斤量も有利な3歳馬。マツリダゴッホ産駒で前2走の東京よりも中山のほうが合うでしょう。人気でしょうけれど。

◆プロフィール 亀谷敬正（かめたに・たかまさ）テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞ビーム2015」(KADOKAWA／エンターブレイン)が好評発売中。