[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「素直にビッグアーサーを重視!」

14年、15年と同じく、今年もスプリンターズS当日のＷＩＮ５対象レースは、全て芝マイル以下です。

ＷＩＮ４のポートアイランドＳはコース適性を重視したい一戦。12年以降に連対を果たした馬の大半は、中山芝・外1600メートルか阪神芝・外1600メートルのレースで優勝経験がありました。また、同じく12年以降の傾向を見ると、7歳以上だった馬は〈0 0 0 19〉、6歳だった馬も〈1 0 0 11〉。高齢馬は評価を下げるべきでしょう。

さらに、前走2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.9秒以上だった馬も〈0 0 0 21〉。伏兵の台頭が目立つレースではあるものの、大敗からの一変は期待できません。

ＷＩＮ５のスプリンターズSは臨戦過程がポイント。同年5月以降にJRAのＧⅠ、キーンランドC、セントウルSを使っていない馬は、11年以降〈0 0 0 23〉と苦戦しています。

また、前走がJRA、かつＧⅠ以外のレースだった馬のうち、前走で単勝5番人気以下だった馬は、11年以降〈0 0 2 24〉。前走の時点で人気薄、すなわち前々走以前の実績が心もとない馬は過信禁物です。

そもそも、11年以降の連対馬はその大半が同年にJRAのＧⅠやＧⅡで連対を果たしていました。

特別登録を行った馬のうち、これらの条件をクリアしているのはソルヴェイグ、ネロ、ビッグアーサーあたり。昨年12月26日の阪神Cで2着となったダンスディレクターも同等に評価すべきでしょうし、通常の式別なら、くふうの余地があるんじゃないでしょうか。

ただ、単勝で保険をかけやすい5レース目ということを考えると、ＷＩＮ５は実績上位のビッグアーサーを素直に重視したほうがいいと思います。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや）「ＪＲＡホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊｢ウルトラ回収率2016─2017｣（ガイドワークス）が好評発売中。