[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「ジュエラーの上積みに期待!」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「ジュエラーの上積みに期待!」

2016/10/13

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「ジュエラーの上積みに期待!」

昔から言われている「2走ボケ」という競馬独特の表現。休み明けを好走した馬が、その次のレースで原因不明の凡走をしてしまった時に、苦し紛れの敗因分析に使われる言葉だ。

敗因をはぐらかされたようにも聞こえるが、まったく理論的でないこともない。体調なりの走りをしておけば反動が出ることはないわけだが、それ以上に張り切って走ってしまった時は要注意。無理をしてしまった休み明け2戦目の体調管理には特に気をつけなさいよという警鐘と受け取ることができる。これは馬券を買う側にとっても役に立つ貴重なノウハウなのだ。

休み明けのレースで好結果をあげることができるのは、その馬のポテンシャルの高さによるところが大きい。ローズSのシンハライトは、いつもより明らかに反応がよくない道中で、追い出しのタイミングも遅くなってしまっていた。それでも寸前で届いたのは能力の高さそのもの。

ただ、問題はプラス14キロという余裕の馬体ですごい脚を使ってしまったこと。中間、1本も時計が出ていないように、陣営は反動に注意した調整を行っているのがわかる。2走ボケ警報が出ている状態と言っていい。

ジュエラーはどうか。ローズSの凡走は、実は状態なりに無理なく走った結果と受け取ることができる。直前の藤岡健調教師のコメントでも「よくぞトライアルを使えるところまできた。それだけでも収穫と思っています」とあり、こちらは反動ゼロ。間違いなく2戦目の上積みが期待できるステップだ。

この中間は坂路で馬なりを2本。わかりやすくシンハライトより順調にきていることが伝わる。もともと、この2頭の力関係は五分なはずで、今回はジュエラー有利の見立て。オッズは大差でシンハライトに傾くはずなので、馬券的な妙味は大きい。

関東でのトライアル、紫苑Sで強い勝ち方をしたビッシュは、考えてみればオークスでもシンハライトとコンマ1秒差。こちらも、小柄な馬だけに中間の時計がないが、陣営のコメントは「上積み十分」と自信満々。力関係は3頭が抜けていると思うので、ジュエラーの次はやはりこの馬。

馬券はジュエラー、ビッシュから、シンハライトを外しての3連系も少々。