[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「カイザーバルの差し脚も脅威」

今週末から3回新潟が開幕し、3場開催となります。

ＷＩＮ３の信越Ｓは、12年以降の過去3回（14年は開催なし）全てで単勝オッズ10倍以上の伏兵が勝っているレース。ただし、上位に食い込んだ馬の大半は前走好走馬です。また、JRA、かつ芝1400〜1600メートルの重賞かオープン特別で優勝経験がなかった馬は、12年以降〈0 2 1 32〉。近走内容がいいだけの上がり馬ではなく、実績馬を重視しましょう。

ＷＩＮ４のアイルランドＴは、傾向にもあるとおり、中央場所のレースにおける実績を評価したい一戦。なお、馬齢が7歳以上だった馬は11年以降〈0 0 0 14〉ですし、前走が芝1800〜2000メートルのレースではなかった馬も11年以降〈2 0 0 23〉と、あまり信頼できません。

ＷＩＮ５は秋華賞。12年以降の傾向を見ると、前走の上がり3ハロンタイムが4位以下だった馬は〈0 1 1 44〉と苦戦していました。前走の4角通過順が1番手だった馬も〈0 0 0 8〉なので、差し馬を重視したほうがよさそうです。

また、キャリア9戦以上の馬は〈0 0 1 28〉。積極的に実戦を使ってきた馬よりも、少ないレース数で出走権を確保した馬のほうが信頼できます。

なお、前走が阪神以外のレースだった馬、年明け以降に京都や阪神のレースで連対していない馬は、それぞれほとんど好走例がありません。

特別登録を行った馬のうち、不安要素が見当たらないのはカイザーバルとシンハライト。通常の式別ならばカイザーバルも要注目ですが、単勝で保険をかけやすい5レース目、かつ人気が極端に偏りそうなことを考えると、ＷＩＮ５はシンハライトの1頭勝負を基本線とすべきでしょう。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや）「ＪＲＡホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊｢ウルトラ回収率2016─2017｣（ガイドワークス）が好評発売中。