【一杯酒場】　大阪・守口市「大阪城（だいはんじょう）」

高校時代から店を手伝い腕を磨いたセンス光る店主の料理は角打ち価格

「大阪城」と書いて「だいはんじょう」と読ませる店名は、今から53年前のオープン時に現店主の祖父が名付けたものだという。酒屋が経営する立ち飲みで、もとは角打ちだったのが居酒屋の形に発展していったとか。だから今も角打ち価格。キンキンに冷えた中ジョッキに注がれるレーベンブロイの生ビールは一杯340円だ。酒は白鹿上撰が一合280円。

ふところに優しい料金設定は、おつまみも同様。一品280円〜380円メニューが豊富で、どれも酒飲みの気持ちを知り尽くした、痒いところに手が届く品々である。

北部市場などで毎日仕入れてくる新鮮ないわしを、注文を受けてからさばいてサクッと揚げた「生いわしフライ」は、いわし嫌いの子どもも進んで食べるのではないかというほど臭みがなく、尻尾までぺろりといただける。人気メニューの一つだという「ナポリタンスパゲティ」は、家庭的な味わいにほんのりスパイシーな風味が加わった絶妙な美味しさ。

3代目となる今の店主は、高校生の頃からこの店の手伝いをしながら料理の腕を磨いたそうで、どの料理にもセンスが光る。「骨付き若どりもも素揚げ」を注文すれば、皮はパリパリ、身はふっくらジューシーな食感と、なによりそのvol.に驚かされるはず。

大阪城（だいはんじょう）
住所：大阪府守口市本町1-7-5
電話：06-6993-8757
営業時間：月〜金16:00～22:00 土・祝16:00～21:00
定休日：日